風間 ページ46
浪士「おのれ新選組!」
斬りかかってくる奴らを斬って斬って。
敵に囲まれた隊士をとりあえず助けたのち、
俺は直感的に殺気の漏れ出る部屋に飛び込んだ。
「沖田さん!!!」
沖「?!・・何してるの、早く逃げなよ!」
血を吐きながら沖田さんが必死に叫ぶ中、余裕ぶちかましてる相手は・・・・風間だった。
「お前・・・何で・・・」
沖「いいから逃げるんだ!A!!!早く!」
逃げるなんてしない・・・それに相手は鬼・・・いくら沖田さんでも厳しい。
血だって吐いているのに・・・
「クソっ・・」
悪態をついて、風間に斬りかかる。
そんな俺を風間が鼻で笑った。ここでこいつと会うなんて。
刀を振り下ろそうとしたとき。
額に何かをくらった。鉢巻の金属が割れた感じがして、吹っ飛ばされる。
俺の意識はそこでプツリと切れた。
沖田side
沖「A−−−−っ!」
ゆっくりと引きずられるようにして、ずるり、とAが落ちた。
どさっと音がする。
外で千鶴ちゃんの声が聴こえた。
冷静になれない。もしAが死んでしまっていたら、もうあの声もあの手も戻ってはこない。
切っ先を相手に向けたまま、胸の鈍痛も忘れただイラついていた。
僕を見下していることを隠そうともしない眼。
斬りこんで行っても流されてしまう。
沖「・・・はぁ・・・は・・・っ・・・」
息が苦しくなっていく。視界がぼやけていく。
相手の蹴りをまた胸にくらって、赤の塊を吐いた。
体勢を崩して膝をつく。
刀のぶつかりあう音はもうやんでいて、争いは終わったらしかった。
刀を納め、去ろうとする相手の背中をにらんだ。
沖「待て!!」
一瞬僕を見て、また背を向け外へと出て行った。
悔しさが膨らんで血のにじんだ唇をゆがませた。
力が入らなくなり倒れこむ。
意識が遠のいていくのをぼんやりと感じた。
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付雲さくや - すみません…失礼します。 龍之助は『伊吹』ではなく、『井吹』です。 (2018年3月17日 21時) (レス) id: 3d0c4baa71 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!うれしいです☆ (2013年11月8日 21時) (レス) id: babb1f1075 (このIDを非表示/違反報告)
ソラウ - すごく好きな主人公さんです♪続きがすごく読みたくなります! (2013年11月8日 21時) (レス) id: cc1ae89777 (このIDを非表示/違反報告)
心音桜花(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります♪ (2013年10月20日 18時) (レス) id: 512126c44c (このIDを非表示/違反報告)
千花羅(プロフ) - 面白かったです♪続き楽しみです^ ^ (2013年10月20日 14時) (レス) id: 7bfc1ac2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心音桜花 | 作成日時:2013年10月5日 21時