夏恋＊Shori Satou (ページ27)

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QUEENホテル。

なんとなくソワソワして少し早めに着いた。

このホテルも父のホテル。

QUEENというだけあって、女性を特に意識したホテルだ。上品さもあり可愛らしさもある。

客室やカフェには特にこだわっていて、女性が選ぶ行きたいホテル常にNo.1。

「あっAさん！？お久しぶりです！」

貴方「あ～！お久しぶりです！」

私も何度か手伝いにきているのでほとんどの従業員は顔見知り。

これから父が来るよと伝えると慌てて
他の皆に伝えに言ってバタバタとしだした

ちょっと面白い笑

父「おまたせ。起きたか？」

貴方「今いるんだから起きてるでしょうよ笑」

急に呼び出して悪かったね。と父も椅子に腰かけた。

貴方「話しって何？..もしかして新しいホテルで何かあった..?」

父「いや、それは平気。Aのおかげでな」

よしよしと頭をなでられる。

もう、子供じゃないんだからと
思いつつ、私は父に撫でられるのが好きだ

貴方「じゃぁ..なに..?」

父「あの、海が目の前の別荘があるだろう？あそこで撮影したいってテレビ局からの申し出があってな」

貴方「あぁ..またあったんだぁ」

そこは海が目の前で、砂も白く、海と別荘周辺は父の土地で特別管理してるのでとても綺麗。

そのためかドラマや映画の撮影で使いたいという申し出が多い。

だが父はいつも頑なに断っていた。

父は特別そこを大事にしている

私も子供の頃は夏になるといつもその別荘で過ごしていた大好きな場所。

だから撮影には私もいつも反対ではあった

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