夏恋＊Shori Satou (ページ24)

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健人「..お前最近どうした？ずっと眉間にしわ寄ってるぜ。Aが見たらびびっちまうから笑顔笑顔！」

健人くんにそう言われて

俺は気づけば

怒鳴ってしまっていた

健人くんに言われたからかもしれない。

お前は俺に敵わないそう言われたきがしたから

勝利「AちゃんAちゃんってさ。どうせあと数日でお別れなのに。そんなに言ってたってしょうがないでしょ」

自分で言って自分で傷ついた。
もう後数日でAちゃんとお別れすることになる。
それならいっそもうこのまま会わない方が...

マリ「...何それ。会いたい人に会いたいって言って何が悪いの？」

勝利「だからもうすぐお別れなんだし会わなくたってよくない？変わんないじゃん。」

本当はそんな事思ってない。

マリ「ねぇ、僕はAちゃんが好き！！だから会いたいの！わかる？勝利くんは！！？Aちゃんの事好きじゃないの！？」

勝利「......」

..そんなの決まってるじゃん

勝利「好きだよ。好きに決まってる！！初めて会ったあの日から毎日愛おしいと思ってるよ！！会いたいよ！俺だってAちゃんに会いたいよ！！」

気づけば息継ぎも忘れて俺は

初めて自分の気持ちをあらわにした
恥ずかしさなんて忘れて
Aちゃんの事俺だって好きだと

皆にぶつけていた

健人「やっと素直になれたじゃん」

勝利「...ぇ」

健人「オマエなんで自分の気持ちと向き合わなの？Aが好きなら何も我慢する事ないよ」

風磨「絶対お前、好きになっちゃ駄目だとか思って気持ちに気づかないようにしてたろ。駄目なんてねぇから。無理にブレーキすんなよ」

勝利「健人くん..風磨くん..」

聡「勝利、Aちゃんを好きって認めたからかな。顔がスッキリしたよ」

勝利「聡...」

確かに、俺はAちゃんを好きって認められずにいた。

頭の中でダメだって思っていたから。

恋しちゃダメだって思っていたから。

マリ「勝利くん、これからはもう素直になりなよ」

勝利「なんかマリウスに言われるとムカつく笑」

マリ「なにそれひど～い！僕のおかげで勝利くん自分の気持ち言えたのに～！！笑」

そうやって、さっきまでのピリピリはもう跡形もなくなっていて。
楽屋には笑い声で溢れていった。

メンバー皆の思いやりに俺はいつも甘えてばかり。そんな皆が俺は大好きだ

もう、素直になろう。
もう、好きにブレーキをかけない
そう俺は決めた。