貴方達の幸せは俺の幸せ3 (ページ3)

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こーちたちが北斗の病院に行った2日後

樹もドラマの撮影がなかったため
樹と俺で北斗の病院にきた

北斗の病室に行くと北斗のお母さんが一生懸命北斗の折れそうな腕を丁寧に拭いていた

樹「北斗ママ！こんにちは」

樹が明るく話しかけると北斗のお母さんがこちらに振り向いた

目の下には少しクマがあり明らかに疲れていそうだった

「お母さんこんにちは. 北斗どうですか？」

母「うーん、特に変わりないかな
悪くもなってないし良くもなってないかな」

樹「そうですか・・あの～もしよかったら
俺たち6時ぐらいまで居るので少し休んできたらどうですか？」

母「でも・・・」

「大丈夫ですよ、ずっと北斗のそばにいます
何かあったらご連絡しますよ」

母「ありがとう. 少し甘えようかしら、そうしたら控え室で休んでくるわね」

樹「はい、いってらっしゃい」

北斗のお母さんは荷物をまとめて病室から出て行った

北斗の病室には俺と樹だけ

樹は前の時みたいに北斗の手を握りながら
楽しそうに最近の話をしていた

樹「北斗ー、あのねドラマの撮影始めたんだけど
海人が言い間違えしたら俺もつられちゃってね、それでね・・・」

北斗から何にも反応はないが樹はひたすら楽しそうに喋り続ける

30分ぐらい樹が喋っていると突然樹がボロボロと泣き始めた

「樹、どうした？」

樹「どうもしないよ、ただいつもだったら北斗興味なさそうに聞いてるけど面白い話すると絶対笑ってくれるんだよ
だから北斗の笑顔がみたいなっておもっていつも面白いことがあると話すからクセになってるんだけど今の北斗は笑ってくれないんだなっておもって
そう思うと悲しくなっちゃって・・」

「俺も全く樹と一緒だよ
昔は全然笑わなかった北斗の笑顔が見たくていっつも笑わせようとふざけてたから早く北斗の笑顔みたいなーって思ってるよ
北斗はまた絶対俺らのことみて面白いねって笑ってくれるから待とう！」

樹は涙を拭いながら

樹「そうだよな！俺らが笑顔で待っていてあげないと北斗が悲しむよね」

樹と俺で笑顔で話していた

樹「えっ？」

樹が声を上げ北斗とつないでいる手を見た

「樹、どうした？」

樹「今かすかに手が動いたような・・」

「北斗！北斗！目を開けて！北斗！」

かすかではあるが瞼が動いた