#114 ページ14
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ジェシー、慎太郎、大我が
12階のレストランから沢山の袋を抱えて帰ってきた
12時ぴったりに
北斗のお昼ご飯も配られた
今日のメニューは
パンとビーフシチュー、インゲン豆の炒め物、シュウマイ、卵のスープ、フルーツだ
「美味しそうじゃん、ほら北斗も食べよう」
松「うん・・」
中々箸を持たないため
先に俺たちが食べることにした
京「思ったよりおいしいな！
病院食だからあんまり美味しくないと思った」
まじ素直すぎる感想
「おい！失礼だから、そこまでにしとけ！」
ジェ「AHAHAHAHA〜
大我の言う通りだな！美味い！」
「お前も失礼だぞ！」
そんなくだらない会話をしていると
北斗もスプーンを持ってビーフシチューを食べ始めた
松「おいしぃ・・」
消え入りそうな声でボソッと喋った
樹「だろ？もうちょっとがんばろうな」
ゆっくりではあるが
2個あったパンは1個食べたし
ビーフシチューは半分は食べた
松「久しぶりにこんなに食べた」
「みんなで食べるとおいしいだろ？」
松「うん」
慎「早く退院してみんなで美味い飯食べに行こうな！」
松「・・うん、」
北斗はもうお腹いっぱいなのかスプーンをおいた
樹「北斗頑張ったな」
樹が北斗の背中を撫でると
北斗が泣きそうな顔をした
「どうした？気持ち悪くなっちゃった？」
松「違う・・みんなが俺のこと考えてくれて嬉しいなって」
ジェ「当たり前じゃん、北斗は大切な仲間だから」
ジェシーも瞬きしたら
涙がこぼれ落ちそうだ
樹「北斗が早く復活してくれないと
グループとして成り立たないの
だから俺たちは全力で支えるよ」
樹が北斗のガリガリに痩せた身体を抱きしめると
今まで張っていた線が切れたように
樹の胸の中で泣き始めた
樹「北斗は頑張ってるよ、みんな知ってる
だって辛いことも1人で耐えてきたんでしょ？
これからは俺たちに言ってよ
ここにいるみんなは絶対受け止めてくれるよ」
松「ありがとう、、」
しばらく樹の胸の中で泣いていた北斗が
顔を上げると真っ赤になっていた
樹「どうしたの？」
松「なんか恥ずかしいな・・って」
「いまさら(笑)」
ジェ「北斗、可愛いな〜」
そういうとジェシーも北斗の身体を抱きしめた
松「やめろよ！！」
ジェ「何で！！」
松「潰される！！」
「たしかに・・」
北斗が、みんなが笑顔になった
---トントン
看護師「松村さん、お風呂の時間ですよ」
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作者名：ちきん | 作成日時：2019年8月22日 14時
