mission84 ページ5
youside
A｢ん…｣
少しずつ閉じていたまぶたを開ける。どうやら気を失っていたようだ。
…いや、眠らされていたというべきか。
(ここ…どこ…？)
身体を起こすとやけに高級なベッドの上で寝ていたことに気づく。
周りを見渡せばやけに重そうな扉とミニテーブルにチェアがあり、一見すると貴族のお姫様のようにも見える。
2点を除いては。
(窓に鉄格子…それに…)
ｼﾞｬﾗ…
私の足首にはいつの日かと同じように足枷となる鎖が付けられていた。
忘れかけていた枷の感覚に思わず身震いする。
不快感を感じながらも状況を把握する為にひとまず冷静になる。
(私をここに連れてきたのは凛月君だよね…絶対。)
恐らく、口に入れたクッキーか紅茶に一服盛ってあったのだろう。
…警戒していない私も悪かったのだけれど。
(凛月君が私をここに連れてきたのは確定として、連れてくる目的は…？それに、Knightsの皆とはどうなったの…？)
悶々と考えているが何を考えているか分からない凛月君の行動の訳を完全には理解できなかった。
ｺﾝｺﾝ
A｢…！｣
部屋の扉からノックする音が聞こえてきた。
ｺﾝｺﾝ
何も反応しないでいるともう一度ノックが聞こえてくる。
A｢…はい。｣
？｢失礼する。｣
扉を開け、入ってきたのは私と年があまり変わらないように見える男の人だった。
(凛月君かと思ったけど…違う。誰この人。)
？｢おお。起きたのであるな。"生きる宝石"殿！｣
その人は長い髪をひとつに束ねており、腰元には刀を装備していた。
A｢貴方は…？｣
？｢失礼！紹介が遅れていたのである。我は皇帝側近の精鋭小隊紅月の神崎颯馬である。貴殿の世話係に任命されたので挨拶に参った。｣
A｢そうですか…｣
見た目に違わず律儀な性格らしい。
神崎｢これから貴殿の世話は我と…今はいないが我の先輩である鬼龍殿が承るゆえ、よろしくお願い申し上げる！｣
A｢お世話係…ですか。｣
そんなのわかりやすいごまかしだと流石の私でも気づく。
恐らく、お世話係という名の監視だろう。私を逃がさない為の。それでも…
A｢よろしくお願いします。颯馬さん。｣
私は演じよう。従順で話がわかる人間を。
そして…隙を見てここから逃げ出してやる。絶対に。
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リューゲ(プロフ) - yudukim0110さん» 励みになります！頑張ります！ (2023年1月8日 4時) (
レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - 凛月くんが安定のかっこよさ🫶紅郎さん敵だけどかっこいいんだよな、惚れちゃう。いや毎回終わるタイミングが完璧なんですよ！続き楽しみにしてます😋 (2023年1月7日 21時) (レス) @page30 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @yudukim0110 コメントありがとうございます！！こんな駄作を面白いと言って貰えてとても嬉しいです😭紅月は強者として出したかったんです😊凛月君の夜型個性は消しちゃいましたが吸血鬼っぽく見せれるように頑張ります😊 (2023年1月6日 0時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - ここで紅郎さんが来るか。。！毎回面白くて尊敬です🫠はい、吸血鬼っぽいです。。。(笑) (2023年1月5日 19時) (レス) @page29 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @ひーちゃん ありがとうございます！更新の励みになります！！これからも頑張ります！ (2022年11月27日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューゲ | 作成日時：2022年11月27日 17時
