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mission74 ページ38

羽風薫side





せなっち達に別れを告げた後、路地裏に行くと"彼"
はそこに立っていた。


?「羽風先輩…すまない、少し失敗してしまった。」


羽風「あー、いいよいいよ。俺もだから。それより、朔間さんになんて言い訳しよっか、アドニス君。」



俺がそう聞くと彼…アドニス君は困った様に眉を寄せる。



乙狩「俺は、朔間先輩に嘘はつけない。正直に言う。」


(そーだった、この子真面目君だった。)



当初の予定ではアドニス君が赤髪の子をAちゃんから引き離して俺がAちゃんをナンパしてそのまま連れてくつもりだったんだけど…



羽風「まさかせなっちが来ちゃうなんてね。」



乙狩「こちらも、朱桜をもう少し引き止められれば良かったのだが。」



羽風「いーや。せなっちが来た時点で7割は負けが確定してたんだよねぇ。だからこそ、厄介な連中…月永くんとかがいない隙をこっそり伺ってたんだけど。」



やっぱりあの怪盗達は簡単にターゲットを奪わせてはくれないらしい。



(それにしても…可愛かったなあ…Aちゃん。)




絹のような銀髪に目を引かれるようなオッドアイ。スラリとした細い手足に雪のように白い肌。



(あんな子を屋敷に閉じ込めていた伯爵の気持ちが痛いほど分かる…!そりゃあ、あの可愛さなら宝石って呼ばれるって!)



まあ、彼女が"生きる宝石"と言われてるのはまた違う理由らしいけど。



"彼女の‪✕‬がこの国の‪✕‬‪✕‬な‪✕‬‪✕‬‪✕‬のものだから。"



"彼女の‪✕‬は宝石程の…いや、宝石以上の価値があるから。"







羽風「取り敢えず、気は進まないけど朔間さんに報告しに行こう。朔間さんの事だから、もしかしたら別の方法を用意してる可能性もあるし。」



乙狩「そうだな。大神も待っているだろう。」



羽風「てか、だから言ったんだよね。あの騎士たちからお姫様を奪うなんて無理に決まってるって…ほんと、朔間さんって無茶言うよね。」




小さい愚痴を言いながら、俺とアドニス君は急いで王都を出た。













.

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作者名:リューゲ | 作成日時:2022年8月1日 20時

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