mission54 ページ15
朱桜司side
あれから暫くして。
鳴上｢ほーんと、良い食べっぷりねぇ♪｣
朱桜｢仕方ないじゃないですか…とても美味しいのですよ、このcake。｣
そう、私は瀬名先輩とAお姉様が作ってくださったsweetsを食べているのですが…
(まさかこんなに美味しいとは…予想外でした。)
sweetsに伸ばす手が止まらないのです。
朱桜｢くあぁぁ！このままではまた瀬名先輩に豚のようだといびられてしまいます！｣
鳴上｢あら、別にいいじゃない。泉ちゃんが作ったんだもの。悪いのはこのスイーツを作ったAちゃんと泉ちゃんよ｣
朱桜｢そうなのですけど…｣
ちなみに、今リビングには私と鳴上先輩だけしか居ない。
瀬名先輩とAお姉様は寝足りないと自室へ行き、leaderはいつも通り何処かにいなくなってしまい、凛月先輩も…恐らくどこかで寝ているのでしょう。
鳴上｢…ここだけの話、司ちゃんをKnightsから脱退させない為に1番頑張ってくれたのはAちゃんなのよ？司ちゃんのためにスイーツを作ったり、泉ちゃんに説教したりして…｣
はい…？
朱桜｢今、なんと？｣
鳴上｢え？だからAちゃんが泉ちゃんに説教を…｣
朱桜｢え、どういうことですか！？説教！？瀬名先輩に！？お姉様が！？｣
鳴上｢んもぅ、声が大きいわよォ。説教は言いすぎたかしらね？なんというか、言葉で訴えてたのよ。｣
(いや、おかしいでしょう！何故、私の為にお姉様が瀬名先輩へ説教をするのですか！)
鳴上｢Aちゃんがね？泉ちゃんに"司くんが大切ならなんで直接言ってあげないんですか。司くんが必要なら本人にKnightsから抜けないで欲しいってちゃんと言わないと！"ってね？ほーんと、面白かったわぁ。｣
…なるほど。鳴上先輩が瀬名先輩に対して言っていた"約束"とはこの事だったのか。
でもまさかあの瀬名先輩に説教とは…
(本当に、お姉様には驚かされますね。)
昔はほとんど人前で泣かなかったというのにお姉様の前では泣いてばかりだ。
(私も覚悟を決めましょう。)
朱桜｢鳴上先輩。私、やはり今回の件で許される事をしたとは思っていません。なので私は"責任"を果たします。｣
鳴上｢責任？｣
鳴上先輩が怪訝そうにこちらを伺う。
朱桜｢つきましては、鳴上先輩にお願いがあるのですが…｣
明日の夜が…決戦です。
怪盗Knightsの朱桜司としてケジメをつけましょう。
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リューゲ | 作成日時：2022年8月1日 20時
