5人の怪盗と生きる宝石第2幕 (ページ14)

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mission53 ページ14

youside

朱桜｢私は……！やっぱり…皆さんと、仲間でいたいのです！｣

司くんは目から大粒の涙を流しながら嗚咽している。

そして、泉さんが司くんの肩に右手を置いた。

瀬名｢だったら、これからも"ここ"に居てよね？…かさくんは、正真正銘Knightsのメンバーなんだから。…レオくんも、そんなところに隠れてないで出てきたらぁ？｣

(え、レオさん！？)

泉さんがレオさんのことを口に出した瞬間。

月永｢うぅ〜、流石セナだなっ！どこに隠れてても見つけてくる！｣

キッチンの隅からレオさんが顔を出した。

(いつからそこに…！？)

内心ツッコミを入れる私と違ってKnightsのメンバーはいつもの事のように動じないで会話を続けている。

朱桜｢leader！その…｣

月永｢おれはなんも知らないっ！スオーがKnightsを辞めようとしたとか、セナが顔真っ赤になってて面白かったとか！なーんも知らないからなっ！！｣

レオさんがそう言うと、司くんと泉さんが狼狽える。

朱桜｢なっ、｣

瀬名｢はぁ！？ちょっとレオくんどこから覗き見してた訳ぇ！？｣

月永｢お、？このケーキなんだ！？美味しそう！食べていい？｣

顔を真っ赤にしてる泉さんが見えてないかのように、マイペースに会話を進めるレオさん。

瀬名｢話聞いてんのぉ！？｣

月永｢い、痛い！セナ！おれのしっぽ髪を引っ張るなぁ〜！｣

(レオさんは…もしかして空気を読んで司くんの脱退話を聞いてなかったことにしようとしてるのかな。司くんが怪盗Knightsに居づらくないように。)

そんな期待を込めて私は横目で暴れているレオさんたちを見た。

月永｢うわぁ！セナがおれのこといじめるー！｣

瀬名｢はぁ！？大体あんたがちゃんとしてくれれば…｣

(いや、どーなんだろう。レオさんそこまで気が回るのかな…)

でもまぁ、楽しいからなんでもいいや。

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