検索窓
今日:1 hit、昨日:50 hit、合計:13,491 hit

286 風磨side ページ10

風磨side








中島に連れられて





少し申し訳なさそうに教室から出て行くAを






思わず目で追ってしまう。





強がったりなんかしないで、





引き留めりゃ良かったかな。






風「A戻ってくるまで

勉強はいったんストップしとくか。」






向かい側に座る涼くんはぼーっと






もう誰もいない廊下の扉を見つめている。






風「涼くん」






涼「あっ、」






風「涼くんって分かりやすいよな。」





涼「え、、、」






風「Aのこと、いつから好きなの?」






涼「....なんで分かったんすか、、」





じわじわと耳まで真っ赤に染まって行く。






風「理由あげたらキリないんだけど、、」







涼「.......。」







からかい過ぎただろうか。





黙って俯いてしまった。






かと思ったら







涼「一年の頃から。

A先生が自分のこと話してくれて

俺なんかに対してちゃんと接してくれた人って

初めてだったから。」







ゆっくりと、少し照れながらも






真っ直ぐに話してくれる。






ここで




Aが教師と生徒の恋愛はありえないって





そんな考え方だって伝えるのは間違ってるだろうな。






涼「でも、A先生ってしっかりしてるから

教師と生徒とか絶対考えないんだろうなって

わかってるんです。」






風「へえ」





この子は





俺が想像していたより遥かに大人で





本当にAのことよく見てんだな。






涼「健人さんと

あんだけ距離が近いのに付き合ってないってのも

多分教師と生徒っていう

立場があったからなんだろうなって思ってて」





やっぱり





中島とは付き合ってないことにしてるんだな。





当然と言えば当然だけど。






涼「だから俺、

卒業したら

A先生に告白するって、決めてるんです」






こんなにキラキラした目で





Aのことを想って追っかけてるこの子にとって





その嘘は、あまりにも残酷なものだ。

287→←285



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
289人がお気に入り
設定タグ:SexyZone , 中島健人 , 菊池風磨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

arry(プロフ) - Ahrさん» ここまでよんでくださり、コメントまでありがとうございます。お返事並びに更新が大変遅くなりすみません。大変お待たせしました。まだ読んでくださっているでしょうか?未だに手探りで進んでいる為、ドキドキしていただけてホッとしております。ありがとうございます。 (2022年10月15日 10時) (レス) id: 8aa1122b4b (このIDを非表示/違反報告)
Ahr(プロフ) - めちゃくちゃドキドキして読ませていただいてます。久しぶりにこんな気持ちになりました笑 続き楽しみにしてます! (2022年8月29日 21時) (レス) @page35 id: bfc2ddf8fe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:arry | 作成日時:2021年10月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。