Rainbow 2ndStory (ページ23)

今日:12 hit、昨日:20 hit、合計:52,251 hit

･ページ23

sideGreen

みんなより一足先に流星と一緒に医務室に向かう。
俺らも無傷では無いけど他のみんなの状態が分からんから自分の処置より他の人の処置をすぐ出来るように準備する。
あとは淳太のメンタルケアもせんとなー。とか考えながらとりあえず準備が終わったから流星を座らせて傷口の処置をする。

「遠距離攻撃するタイプやのに珍しくボロボロやね。」

流「そらもう。ともが傷つく方が嫌やからな。」

「俺そんなにヤワじゃないけどな？」

流「んー。知ってる。でもさ、もしともの大切な物がどんだけ頑丈でもできるだけ傷つかせたくないやろ？」

「もちろん。」

流「そういうことや。」

「どういうことやねん。」

流「ともは俺の宝物やからなぁ。ほんまは傷1つ付けたくないねんで。」

「うん、ありがとう。」

流星ってこんなにキザなこと言うタイプやっけ？
まあこんだけ大事にしてくれるのは嬉しいし、真面目な顔で話してくれてるから茶化しはせーへんけど。
シゲとかのんちゃんの傷を見ることはよくあるけど流星の痛々しい姿を見るんは久しぶりやったから今回がいかに危なかったんか改めて思い知る。
シゲからみんな無事やったって聞いた時、実はめっちゃほっとしてて。
そんな思いを見透かしたように流星が俺のわずかに震えてる手に手を重ねてきた。

流「大丈夫やで。シゲも言ってたけどみんな無事や。ともが早めに幹部のヤツらやっつけてくれたからやなぁ。」

ほんまに流星は俺が欲しい言葉を欲しいタイミングでかける特殊能力でもあるんやろか。

「うん。そうやな。みんな無事やもんな。」

流「せやで。どうせみんな元気やしな笑」

「どうせって笑」

そんな話をしてたらだんだん騒がしい声が聞こえてくる。
丁度流星の処置を終えたタイミングで扉が開いて

重「神ちゃーん、俺今回頑張ったから処置より先に褒めて！頭なでて！」

望「は！？シゲだけずるいって！神ちゃん！俺はハグ付きで！頼むわ！」

濱「お前ら！それより先に俺の火傷心配して譲れや！」

桐「そんなことよりめっちゃ動いて腹減った〜」

濱「そんなことよりって酷ない！？」

やかましい4人と多少落ち着いたんかしてその会話を聞いて笑ってる淳太が入ってきた。
あぁ、よかった。
目の前の流星がほらな？って顔して俺の方を見つめながら微笑んでる。
どうしても皆が愛おしくなって

「全員ハグしたるからとりあえず皆そこ座って！」

とか柄にもないことを言ってもうた。
まあたまにはいいか。