真実 ページ6
夢主side
全&A「『ただいま〜!』」
元気よく言うと、なんか深刻な顔をしたお母さんが私の方へ来た。
貴『お母さん?どうしたの?』
兄さん達もポカンとした顔で見ていた。
松代「Aとニート達に話さないといけないことがあるから…いい?ニート達は先に居間に行ってなさい。」
全「分かった。」
不思議そうな顔をしながらも、お母さんの言うことを珍しく素直に聞いて居間へ符向かっていった兄さん達。
貴(何か察したのかな…?兄さん達は勘が鋭いからな。)
松代「Aお母さんとお父さんの部屋に行ってみて。全てわかると思うわ。」
貴『?うん。行ってくるね』
なんなんだろ。なんか嫌な予感がする。
貴『入るよ?』
ガラッ
?「やぁ。君がAだね。はじめまして。」
貴『どちら様でしょうか?』
?「僕は、松野神松。7人目の兄弟だよ。」
神松…?聞いたことない。それに…
貴『7人目の兄妹は私ですよ?言うなら8人目では?』
神「僕があってるよ。僕らは7つ子だったんだ。」
貴『7つ子?そんなこと聞いたことない…』
神「そして、もう1つの真実。」
貴『もう1つの…真実…』
私はなんとなく分かっていた。今まで気付かないフリをしていた。気付きたくなかった。
神「Aは松野の家の人間じゃない。この家の兄妹じゃない。本当の家族は違うところにいる。」
ずっと気になってた。兄さん達と一緒に過ごしているとなんとなく違和感を感じていた。自分だけ違う世界にいるような…。やっぱり私は…
貴『……っふぅ…ぐすっ…ひくっ』
でもなぜか涙が出てきた。気づいてたはずなのに。
神「だからね、Aは今日から本当の家族のところで暮らすんだよ。」
貴『本当の家族と…?』
神「そう。今まで僕が過ごしていた家へ。つまり、Aと僕が入れ替わるんだ。」
貴『………分かりました。本当の家族の家を教えてください。今から行きます。』
兄さん達が7人で幸せに暮らしていけるならそれでいい。
ワガママは言ったらダメなんだ…。
神「聞き分けがいいね。しかも可愛い。これはモテるね。」
貴『……準備してきます。』
嫌だ。嫌だ。嫌だよ。ずっとここにいたい。兄さん達と一緒に過ごしたい。お母さん…お父さん…離れたくないよ…
声に出さないように頑張った。声に出したらこの家から動けなくなりそうだったから。
ただ静かに。音も何もたてないように。
貴『さよなら。』
と呟き
今までありがとう
というメモを残した。
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龍神歌南(プロフ) - 龍神朱牙さん» そうなんだ〜笑占ツクで話すの?笑 (2019年12月22日 13時) (レス) id: 08dc9af95d (このIDを非表示/違反報告)
龍神朱牙(プロフ) - 久しぶりの占いツクールwww (2019年12月22日 13時) (レス) id: ee85e5d7fc (このIDを非表示/違反報告)
龍神歌南(プロフ) - 龍神朱牙さん» やっほ〜笑笑 (2019年12月22日 13時) (レス) id: 08dc9af95d (このIDを非表示/違反報告)
龍神朱牙(プロフ) - やっほー!www (2019年12月22日 13時) (レス) id: ee85e5d7fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき松(プロフ) - 一松兄さんと路地裏デート…的な? (2019年9月13日 20時) (レス) id: f6bf43f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:快特歌南 | 作成日時:2019年4月3日 23時