8 ページ9
.
『申し訳ないけどめっちゃ美味しかった』
「おい、それ俺の考えたフレーズやんけ。ぱくんなw」
2人で手を繋いで家路を歩く。
『あの生ハム美味しかったよね』
「いやめっちゃわかる。インスタ載せてもうたもん」
家の近くのコンビニに差し掛かって
私はクイッと志麻くんの手を引っ張った。
「ん、どしたん」
『せっかくだし、宅飲みしよーよ。明日も休みだし』
「おお、ええやん。おつまみとか、色々買ってくか」
コンビニに入ると、お酒が売ってある
コーナーでどんなものがあるか物色する。
ほろ酔い、生搾り、氷結、ストロング…
取り敢えず目に着いたものをぽいぽい
カゴに放り込んでいたら、おつまみを
選んでいたらしい志麻くんから
「ストップストップ」とカゴを取り上げられた。
『え、ちょ、なに』
「何ちゃうわ。こんな買って全部飲むん?」
『いいじゃーん。志麻くんも知っての通り、私お酒強いし』
「それはそうやけど、あんま飲んだら体に悪いやろ」
『志麻くんがそれいうー?』
「俺はええの」
理不尽…
こうなればもうあの手しかない。
『今日だけ!だめ…?』
「…しゃあないなぁもう。今日だけやからな」
彼が私の上目遣いに弱いことは把握済みだ。
彼もそれを自覚してはいるものの
どうしても許してしまうらしい。
『よーし。帰ったら飲むぞー』
「元気やなぁ」
『若いからねぇ』
「だれがおじさんや」
『言ってない』
.
2029人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月6日 11時) (レス) @page31 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
さしゃ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2020年9月26日 8時) (レス) id: bbde3145a2 (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - さざんかさん» ありがたいお言葉…!コメントを励みに頑張ります! (2020年7月5日 1時) (レス) id: c0f0ac9e60 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…!このお話が大好きで今か今かと待ってます(´;ω;`)頑張ってください!! (2020年7月4日 1時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月22日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なべる | 作成日時:2019年11月8日 0時