. ページ19
チャプン
と、蛍ちゃんが水面に足を浸せば
そこを中心に波紋ができるのが見えた
波の音がする
「気持ちいな」
「冷たい」
蛍ちゃんは靴を片手に海でくるくると回った
『なんで、海？』ﾋﾟﾋﾟｯ
「……一人で来るのは虚しかったから」
「二人なら、案外悪くないなって」
被せられた麦わら帽子が風に揺れる
空を背景にした
蛍ちゃんの笑顔は太陽によく映えた
『…ふふっ楽しそう。』ﾋﾟﾋﾟｯ
「うん。今度はAも一緒に入ろう」
『…………』
頷くことはできなかった
私は、水に触れないし
ご飯も一緒に食べることすら叶わない
蛍ちゃんもそれはわかってて、
海に足を入れたまま、蛍ちゃんはこちらを向くことはなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
･:*+.\(( °ω° ))/.:+ - (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)涙だばーー いやまじで…切ねえ いいお話だったぜ！キャベツ畑さんありがとう！ (8月13日 16時) (
レス) @page36 id: 8baf50c0d2 (このIDを非表示/違反報告)
米粉パン - 本当に面白いです！きゃべつ畑さんの作品はすべてチェックしてます！ (5月26日 9時) (レス) @page1 id: f352a75364 (このIDを非表示/違反報告)
いす - きゃべつ畑ってほんとに生きてる (2023年3月25日 14時) (レス) id: 1b0e5fe609 (このIDを非表示/違反報告)
ラブリーハートのプリキュア(プロフ) - 今回も面白いです‼︎始まったばっかりだけど（ｺｿｯ (2023年3月15日 22時) (レス) @page2 id: ca2b56f293 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
