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『温斗くん、ちょっと痛いっ、』
「じゃあこのまま一人で帰るん？」
『それは、やだけど…でも温斗くん怒ってる、』
「……怒ってるっていうか、そういうんじゃなくて」
分かってるよ。
温斗くん、少し口は悪いけれど
本当はすごく優しいから。
原因はいつも、ほとんどわたしで。
わたしが年上なのに、わたしが子供すぎるから。
今日だって
温斗くんが本当にわたしのことを好きでいて
くれてるのか不安になって
��好きだよ��って彼の口から聞きたくて
執拗く答えを求めてしまった。
それがいけなかった。
彼は心配しなくていいって言ってくれるけれど、
いつも突然、
どうしようもないほどの不安に襲われるの。
「手、離したかったら別に離していいよ」
『………』
「A？」
『…っ、』
「なんで泣いてんの」
『だって、わたしの、せいだからっ』
涙も、言葉も、一度あふれてしまえば
メーターが壊れてしまったように次々と
溢れてくる。
『困らせることばっかり言っちゃって、』
「俺がAのことちゃんと好きかって？」
『………』
「そんなん言わんくても分かってくれてると
思ってた」
『ん、…分かってるよ、わかってるけど、…ごめん』
「…別に謝らんくていい、…俺も悪かったから」
手のひらから伝わる彼の温もりは、今は
��わたしだけ��のものなんだ。
彼の放つ言葉も、仕草も、全部全部独り占め
できるのも��わたしだけ��なんだ。
そんな贅沢を許されているのに、
どうして分かりきったことを知りたくて
堪らなかったのだろうか。
「俺は、Aやから好きやねんで。他の人なんか
興味無い。Aの好きなところも、理由も、
伝えきれんほど多くて困るくらいやもん」
『っ、』
わたしの心を落ち着かせるには十分すぎるくらいに
甘くて優しい言葉を溢れるほどに与えてくれる。
幸せな気持ちにさせてくれる。
彼はそういう人なんだ。
きっとわたしは、余計なことを考えすぎて
いたんだ。
「暑いしコンビニでアイスでも買ってはよ帰ろー」
そう言って、わたしを見つめ幸せそうに微笑む。
そんな彼を見ているだけで、感じるだけで、
一緒にいられるだけで、充分だ。
大好きだよ、温斗くん。
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しけのり(プロフ) - る るさん» こんばんは、コメントありがとうございます！返信、遅くなってしまいすみません…！嬉しいお言葉ありがとうございます☺︎やっとですが投稿出来ましたので読んで頂けると嬉しいです😌 (2022年5月22日 21時) (
レス) id: 6d2ef5ed88 (このIDを非表示/違反報告)
る る - いつも読んでます！最高です、、😭 更新大変だとは思いますが頑張ってください！！ 毎回きゅんきゅんしてます 🤤 (2022年5月1日 12時) (レス) id: f0c007650d (このIDを非表示/違反報告)
しけのり(プロフ) - りかさん» こんばんは、コメントありがとうございます！投稿を楽しみにしていただけてるなんて、とても嬉しいお言葉です🥹只今頑張ってお話を書いている途中なのでもう暫くお待ちください☺︎ (2022年4月27日 19時) (レス) id: 6d2ef5ed88 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - 次の投稿楽しみにしてます＾＾ (2022年4月26日 15時) (レス) id: eaa1cd6714 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しけのり | 作成日時：2022年4月8日 10時
