【幸せな時間】3 ☆ ページ13
「どーぞ。」
危うく自分の新たな一面を受け入れそうになった所で、羽生くんがあったかい紅茶を持ってきてくれて。
「ありがとう。」
手も冷たかったので、両手で包むように口許へ持っていく。
すると、私をじっと見つめている羽生くんと目が合った。
「何かついてる？」
「いや、別に。」
変なの。でも今は彼の微笑ましい表情よりも、こんな近くで完全に白狐化した姿を見ていることの方が衝撃だ。
尻尾もかなり質量が増してるから、色々邪魔じゃないのかなと思うし、お髭だってご飯を食べる時、間違って口に入ったりしないのかな？
「ふふ。」
「なんだよ。」
そんな妄想をしていたら、羽生くんに真顔で突っ込まれる。
「お髭かわいいなーって思ってたの。」
「髭？そっかなー。まぁ気持ち悪いって言われないだけましだわ。」
「そんなことないよ。」
どこの世界にこんなかわいい白狐がいるものか。
私はカップをテーブルに置いて、向かいに座っている羽生くんの隣へ移動し、特に許可を得ることなく、左右２本ずつ生えている髭に、ちょんと触れてみた。
「わっ、やめろって！めっちゃ変な感じ。」
誰にも触られたことがないのだろう。羽生くんが私の手を振り払って頬を押さえた。
「猫さんのお髭に似てるかなー。」
「くすぐったい。もぅダメ。」
ちょっと触っただけなのに、もう一度ふれようと構えた私の手を握って止められてしまった。
「じゃあ尻尾はどう？」
「待てって！そこは心の準備が出来てねぇから！」
「え？何それ。」
私の座っている反対側のソファーの横に、ほわんと垂れている白狐の尻尾。
触りたいなーと思っていると、不意に羽生くんが、私の一番触れられたくない核心に触れた。
「そ、それよりお前。お見合いどうなったんだよ！」
さっと尻尾を隠しながら、焦っているような口調で尋ねられる。
きた…。
聞かれるのは分かっていたけど、果たしてそのままを伝えていいものかと、目を閉じて必死に他の言い回しを探す。
でも自分からは言いにくいなって思っていた手前、話を振ってくれてこれは逆にチャンスかもしれないと思い、すぐに腹をくくる。
「……。」
心臓がばくばくと音をたてていた。
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鹿(プロフ) - 心菜さん» きっといつか喜びの涙になりますって＾＾羽生さんも人間なんですよ。神や聖人君子でもないから。きっとまた笑顔で試合に出てくれますって＾＾ (2019年12月26日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 残念だったけど、それで何かが変わることなんてない。ましてや応援する気持ちは増すばかりです！たくさんツイートが流れる中、どれが本当なのか分からないのに、よく想像でそんなことが言えるなと思うことばかり。つくづくツイッターは発言する場所ではないと思います^^ (2019年12月26日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 男子SP ,MOI 参戦の為、今ごろでごめんなさい。主人公ちゃん幸せそうで良かった(///∇///)まだ感情が元通りではないので、つい涙が( ；∀；) (2019年12月26日 13時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 全日本、女子も男子も後半は応援に熱が入って疲れました。ＳＰの駿くんもよかったけど、ＦＳの鍵山くんに大興奮してしまいました！素人目にも上手い！と思いました。そしてゆづのあまりのボロボロな様子・・・。ＥＸで笑顔が見られてホッとしました。お疲れ様でした。 (2019年12月25日 0時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さんのスケートは見てて本当に緊張する＾＾；やっぱりしょーまさんがいなきゃつまんないですね！ほかのみんなはミスが多かった。駿くん、羽ばたいてほしい！後輩もっと育ってほしいな〜＾＾ (2019年12月21日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年12月3日 16時
