検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:121,867 hit

【九尾退治】6 ★ ページ39

「でかい声出すなって!」

「わーん!嘘つき!見られた!もう羽生くん嫌い!!」

「そっちが先に変な声出すから、緊急事態だと思ったんだろ!」

でなきゃ目隠しなんて取らない。

「はっ…!緊急事態…?そ、そうだ。」

ふと何かを思い出したように、花山さんが毛布から頭だけ出して恐る恐る俺を見る。
そして目が合った瞬間、ひっ!となぜか大げさにのけ反った。

「なんだよ、その化け物でも見るような眼差しは。」

「だ…だって、羽生くんの頭に…み…。」

頭?
あまりにおびえるので、自分の頭に何かついてるのかと、そっと触れてみる。

「なんもないじゃん。」

「違う!鏡見てよ!」

「鏡…。」

半信半疑ながらも、部屋に備え付けてある姿見まで行く。
もちろん下着姿だけどもう慣れた。

途中、おびえる花山さんを振り返りつつ、姿見の前に立つと…。

「ん?!」

頭に何か茶色いものが付いていて、思わず前のめりになりながら目を凝らす。
そして、自らの頭にもう一度両手を触れた。

「これ…猫耳?!」

「なんで猫なのよ。狐に決まってるでしょ!」

ベッドにいる花山さんから突っ込みが入る。
言われてみれば猫よりちょっとおっきくて、とんがっているような…。
でも何度触れようとしても、なぜか実体のないホログラムのように透けてしまう。

「え?え?どーゆーこと?!」

羽生結弦24才。
2019年6月2日未明、頭に狐の耳が生えました。





.

【九尾退治】7 ☆→←【九尾退治】5 ★



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鹿(プロフ) - みなみさん» 触れるとか設定は、適当なんですけどね^^まあ差別化ということで。次移行なんですけど、このままでは現実の羽生さんに追いつくので、どうしようかなーと模索中です。 (2019年7月5日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - おっと、何やらゆづがいつもと違って、ますます展開が楽しみです!狐耳、触りたい〜!!本人には見えているだけで触れないなんて、不思議ですね。 (2019年7月4日 13時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 狐耳にはあまり深い意味はなかろうと思います。ただ、二人を繋ぐものが何もなくなってしまうと、お話を進めにくいので、伏線のようなものでしょうか。でも、耳ついてるのを妄想しながら色々見返すという妄想観賞ができます。←! (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» ついつい連続で更新してしまいました。出し惜しみは絶対王者がお気に召さないので(笑)でもみなさん注目ポイントが違ってて面白いですね(*^^*)ちなみに狐さんはもう出てきません。あっさり消えました。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆなさん» 常に気になる所で終わっちゃうという(笑)後2話手前だともっと気になるかなーと思って、これでも足しておきました。たくさん更新するのは、自分が読者側だったら嬉しいからです(*^^*) (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鹿 | 作成日時:2019年6月21日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。