【九尾退治】5 ★ ページ38
★羽生サイド
熱い…。
逃げ場を探して全身を這いずり回る九尾が、不快でたまらない。
だけどもう少しだ。
計算通り、ヤツはもうすぐ俺の頭から出てくるだろう。
そこを花山さんの力で一気にかたをつける！
「九尾…。」
もう身体を支える力がなくて、花山さんに乗っかるだけになってる俺だけど、少しでも彼女にくっついていたくて、荒い息づかいのまま髪に頬擦りする。
九尾…出てきたのかな。
目隠ししてるから分からないけど、花山さんは確かに今、俺の頭に両手で触れている。
それと同時に、狐の断末魔のような叫び声を聞いた気がして。
そしたら一気に身体が軽くなった。
「はっ！」
ベッドに手をついて勢い良く起き上がる。
やった！もう身体の中に九尾の気配がなくなった！と手放しで喜ぼうとしたその時…。
「きゃあ！」
突然花山さんの悲鳴が聞こえて、何事かと慌てて目隠しを取る。
まさか九尾が逃げたのか？！
「花山さ！…ん？」
まず目の前にいる彼女が無事なのを確認して、次に部屋の中を見渡す。
だけどそこには九尾の姿はなく、下着姿の花山さんがいるだけだ。
そして顔を見合わせた瞬間…。
「いやーーっ！！」
見ないで！と枕を投げつけてきた。
「えっ何？！九尾は！」
「そんなのもう消えちゃったし！」
はぁ？！
「とりあえず落ち着け！」
「あっち行ってよバカ！！」
頭から毛布をかぶって、なんとか身体を隠した花山さんが、全身全霊で叫ぶ。
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鹿(プロフ) - みなみさん» 触れるとか設定は、適当なんですけどね＾＾まあ差別化ということで。次移行なんですけど、このままでは現実の羽生さんに追いつくので、どうしようかなーと模索中です。 (2019年7月5日 16時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - おっと、何やらゆづがいつもと違って、ますます展開が楽しみです！狐耳、触りたい〜！！本人には見えているだけで触れないなんて、不思議ですね。 (2019年7月4日 13時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 狐耳にはあまり深い意味はなかろうと思います。ただ、二人を繋ぐものが何もなくなってしまうと、お話を進めにくいので、伏線のようなものでしょうか。でも、耳ついてるのを妄想しながら色々見返すという妄想観賞ができます。←！ (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» ついつい連続で更新してしまいました。出し惜しみは絶対王者がお気に召さないので(笑)でもみなさん注目ポイントが違ってて面白いですね(*^^*)ちなみに狐さんはもう出てきません。あっさり消えました。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆなさん» 常に気になる所で終わっちゃうという(笑)後２話手前だともっと気になるかなーと思って、これでも足しておきました。たくさん更新するのは、自分が読者側だったら嬉しいからです(*^^*) (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年6月21日 16時
