【対立】2 ☆ ページ29
「あ！」
それをシロがぎりぎりの所でさっと避ける。
さすがの身のこなし…と感心している場合ではない。食べ物を投げるなんて、これは黙っていられない。
私は腕をまくり、勇んでニジンスキーさんへ向かった。
「ニジンスキーさん、そんなの投げちゃ危ないです。」
そしてまず、あたり前のことを注意する。
当たって怪我でもしたらどうするつもりなのか。
“何…僕に意見するの？”
食べる手を止めたニジンスキーさんが、私と対峙しつつ、その不機嫌そうな表情と仕草に、こちらも負けじと応戦する。
「それ献上品なんです。大切な物だからそのまますぐにそこから降りて下さい。」
早く。と急かすのだけど、ニジンスキーさんは一向に動こうとしない。そればかりか、信じられないことを言ってきた。
“僕の主は羽生結弦ただ一人…今はお前の守護だとしても…命令は受け入れられないよ”
「なにこいつ、可愛くなぁい！」
さっきまで可愛い、なんて言っていた美姫さんが真逆の発言をする。
見た目は可愛いけど、性格は微妙といったところか。
「いいです。ではゆづ王子からよーく言っていただきます。魔物でも、国のルールは守ってもらわねば困りますから。」
“ルール…？僕は魔界の法しか守らないよ…”
「ゆづ王子のしもべならば、今は氷の国の国民です！」
ここに王子さまがいないからって、そんなわがまま通させない。
「A、言うね〜…。」
佳菜子さまの呟きを背に受けつつも、これからずっと共に生きていくのだから、ちゃんと言い聞かせなきゃとここは引くわけにいかない。
皇子が生まれたら終わりじゃないし、その後もゆづ王子との主従関係は続くのだ。
「最初が肝心です。」
聞き分けの悪い子には、なるべく早いうちに手を打たなきゃ、あっという間になめられちゃう。
人間が魔物よりも賢くて、秩序をおもんばかる尊い存在であることを理解させなきゃ。
“無駄なことさ…”
そうこうしている間にも、ニジンスキーさんがもう一つ洋梨に手を伸ばす。
なんて傍若無人な！
こんな態度は何としても正さねば。
今はこれ以上言い返せなくても、きっといつかは…と、私は強い正義感にかられていた。
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鹿(プロフ) - 智枝さん» ありがとうございます！！！！私はほぼ毎日よその小説を読み漁っているので、普通はたまに読むものなんですね〜。妄想は＾＾しかし全部のチケットを持っているとは…。おぬし何者！？私はFaoi参戦だから！ (2019年2月15日 19時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 超絶久しぶりに来たああああ！進みすぎて追い付くまで時間が必要だぜ。お話の感想は読んでからしやす(笑)とりま、明日のせせん公式練習のチケ取りがんばる！ちなみにせせんはオールイベントチケで全日観戦しやすv(＾ω＾)v (2019年2月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» けんかじゃないので、すぐに元通りになりそうですね＾＾はやく来季の試合を書かねばならないのですが、まだそこまでたどり着かないという…。四大陸の結果もちらほら入ってますね！みんながんばー！ (2019年2月8日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 王子の感情は羽に現れるのですね。王女にはバレバレ。視察が終わったら、もう帰りの馬車で仲直りできそうな気がしますが、どうでしょうか？明日から四大陸選手権。女子たち頑張れ！あと、友野くんに期待です。刑事くんも自分に負けるな！昌磨は強気で優勝だ！ (2019年2月8日 1時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうですね！行ったり来たりしてもらいます！前回は羽生さんがペットを飼ったらこんな感じかなあ〜って書きました＾＾けっこうドSに攻めそうじゃないですか？着々と主従関係ができてます！ (2019年2月4日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年1月5日 13時
