【夢の中】1 ☆ ページ1
☆主人公サイド
お城へ戻ってきた頃には、もうすっかり日も暮れていた。
自分の身体のことも気になるけど、まずはゆづ王子に診察を受けてもらわねばならないので、医務室へ連れて行ってもらい、私と佳菜子さまが付き添うことになったのだが…。
「何この黒いの…。」
ことの成り行きを説明しながら、ゆづ王子の姿を見てもらったとたん、全身を覆う羽に驚いた静香さんの動きが止まる。
「一応引っ張ったら取れるんだけど、寒いかなって思って…。」
オトナルはもうボロボロで、羽の下はほぼ地肌だから、さすがに馬車内でそれはまずいと、佳菜子さまと二人で中止したのだ。
「いいわ。ここで全部取るから。」
手伝って。と静香さんから差し出された二人分の薄い手袋を私が貰って、佳菜子さまに一つ渡す。
すると何故か受け取って貰えずに、大袈裟にのけ反られた。
「ええ〜！全部取ったら色々見えちゃうじゃん！」
…え。
「佳菜子。あなた正室でしょ？ゆづの裸なんて今さらじゃない。」
「そんなことないよ。佳菜はゆづの背中しか見たことないんだから！」
わたわたと急に落ち着きがなくなる佳菜子さま。
そ、そうなんだ…。
そうかなって思ってた部分はあったけど、お二人の関係って本当にお友達止まりだったんだ…。
なんだか今までのやり取りの謎が、全部解けた気がする。
「もぅ…。じゃあとりあえず佳菜子は上半身担当で。Aさまは下半身をお願いね。」
「あ、はい！」
ぐったりとベッドに横たわるゆづ王子の周りを、三人で囲うように治療を始める。
静香さんが椅子に座って脈を取りつつ触診する側で、私たちはひたすら黒い羽を取り除く作業をするのだ。
「あの、大丈夫ですよね…？」
心配のあまり尋ねると、呼吸と顔色は良いよ。と一応のお墨付きをもらう。
良かった…。
「う〜ん…。確かゆづは美姫ちゃんが呼んだ魔物と接触したんだよね。」
「そうなんです。」
ちなみに美姫さんは今、まっちーさんと今回のことについて別室で話をしていて今ここにはいないのだけど、しばらくお城に滞在することになりそうだと言っていたっけ。
ゆづ王子が巻き込まれてしまった原因を作った張本人なので、事情聴取といった所かな。
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鹿(プロフ) - 智枝さん» ありがとうございます！！！！私はほぼ毎日よその小説を読み漁っているので、普通はたまに読むものなんですね〜。妄想は＾＾しかし全部のチケットを持っているとは…。おぬし何者！？私はFaoi参戦だから！ (2019年2月15日 19時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 超絶久しぶりに来たああああ！進みすぎて追い付くまで時間が必要だぜ。お話の感想は読んでからしやす(笑)とりま、明日のせせん公式練習のチケ取りがんばる！ちなみにせせんはオールイベントチケで全日観戦しやすv(＾ω＾)v (2019年2月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» けんかじゃないので、すぐに元通りになりそうですね＾＾はやく来季の試合を書かねばならないのですが、まだそこまでたどり着かないという…。四大陸の結果もちらほら入ってますね！みんながんばー！ (2019年2月8日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 王子の感情は羽に現れるのですね。王女にはバレバレ。視察が終わったら、もう帰りの馬車で仲直りできそうな気がしますが、どうでしょうか？明日から四大陸選手権。女子たち頑張れ！あと、友野くんに期待です。刑事くんも自分に負けるな！昌磨は強気で優勝だ！ (2019年2月8日 1時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そうですね！行ったり来たりしてもらいます！前回は羽生さんがペットを飼ったらこんな感じかなあ〜って書きました＾＾けっこうドSに攻めそうじゃないですか？着々と主従関係ができてます！ (2019年2月4日 16時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2019年1月5日 13時
