【出発】4 ★ ページ4
「なんだよ。」
「…なんで無良くんなのかな？」
わざわざ彼だけはダメだって言ったのに。
「へ？無良で…って聞いてたけど？」
「違う。無良くん以外で。い、が、い！」
まさかこの期に及んで聞き間違えたとかじゃないだろうな。
「そうだったか？」
「そうなの！今すぐ別の騎士準備してよ。」
Aと無良くんなんて、そんな組み合わせ絶対に認めない。
すると大ちゃんがムッとしたように言う。
「そんなすぐに代わりなんて用意できるか！…悪いけど今回は無良でいく。」
「……。」
あ、今気まずそうに視線をそらした…。これ絶対聞き間違えてるし。
しかも王子の俺に命令してるみたいになってるな。
くっそ…相手が大ちゃんじゃなかったら今すぐ侮辱罪で捕まえてやるのに。
「結弦王子、そろそろ馬車にお乗りください。」
ぎりっと唇を噛んでいると、不意にまっちーが声をかけてきた。
ちなみに今回、まっちーは城に残ってもらうことになっている。
そうだ。リクエストしておいた強い女性の件はどうなったのだろう。
「まっちー、もう一人の付き人は…。」
無良くん以上のふざけた人選はないと思うけど、一応確認したくなった。
「現地の方を用立てております。北の塔でお会いになれるでしょう。」
「ふーん…。」
嫌な予感は否めないけど、まっちーくらい信じてみよう。
「王子と側室さまは馬車へ。大輔さんと無良は騎乗願います。」
まっちーの一言で場が慌ただしくなる。
「よろしくお願いします。」
Aが上着の前を手で押さえながら頭を下げている。
真凜は荷馬車へ乗るようだ。
「移動中も気を抜くなよ！」
大ちゃんの燐とした声が響いた後、俺はこの旅がゆるいものにならないよう、続けて発言した。
「皆、心して王女を守るように！国の母だと言うことを忘れるな！」
Aもまた、佳菜のように心広い女性だ。
こんな謹慎などでその地位を下げるようなことこそ謹まなければならないし、落ち込んでもらっても困る。
「はっ！」
騎士団達の号令を最後に、ついに俺達は北の塔へと出発したのだった。
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鹿(プロフ) - yukiさん» 本当ですか？！うれしいです！！ひとつ、里帰りする話でも書きたいなーと思ったのですが、すんごい長くなりそうで今だ執筆に至っておりません(笑)ファンタジーは設定を気軽に無視できるので、書いてて楽しいです！ (2022年1月1日 8時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - このシリーズが、大好きです。番外編とかあったら読みたいです。 (2021年12月30日 23時) (レス) id: e391a6e98e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 私もリアルタイムで見てました＼(^o^)／ノーミスしてさらにその上の事をしないと上位にはいけませんね。ジャンプを後半に持ってきたり、繋ぎも大事何だなーと思いました。でもやっぱり羽生さんは別格だ(笑) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 女子フリー、みんなの頑張りに涙が滲みました。バンクーバー五輪の代表選考で中野友加里さんとあっこちゃんとの勝負を思い出しました。うう〜、本当に２枠しかないの？辛いですね〜。２位の２枠目は坂本さんが優位かな、とは思います。さっとん、本当におめでとう！！ (2017年12月23日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さん。今年の運勢、健康面あまり良くないんですよね。来年頑張って欲しいですね(・∀・)全日本はたぶん…チラ見かな(笑)女子は気になりますね！！狐さんの正体、かなり先になりそう？！ (2017年12月21日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年11月18日 0時
