【白狐】3 ★ ページ18
★ゆづサイド
Aが北の塔へ行ってから一夜明けた。
でもいつまでも落ち込んでばかりはいられない。
今日から、先日まっちーに頼んでおいたことを実行してもらわねばならないのだ。
朝、執務室での申し送りの中でその話題が出る。
「では本日よりお部屋の改修工事に取りかかりますが、よろしいですね。」
「うん、お願いね。」
俺がまっちーに指示しておいたこと。
それは、俺とAの部屋を一つにする、名付けてひとつ屋根の下作戦だ。
勿論Aには内緒で。
「工事期間は一週間。内装はなるべく落ち着いた雰囲気で…とのことですが、Aさまに内密にしたままでよろしかったのですか。」
まっちーが呆れたように俺を見る。
「これサプライズだから。」
帰って来た時Aを驚かせるための。
「ですが未だかつて王子が側室と同室など…。」
「まっちーは反対なの？」
前例が無いことに対しては封建的なのだろうか。
「…いえ、何も言いますまい。結弦王子にはそれくらいしませんと皇子も授からない気がします。」
はらっと手元の資料をめくりながら小さなため息をつかれる。
…なんか誤解されてるな。
「違うから、あえてまだ作らないだけだから。」
そこのところ勘違いしないで欲しい。
「少しは国民の声に耳をお傾けください。みな世継ぎを待ち望んでおりますよ。」
申し送りが済んだのか、まっちーがいつもの席に着きながら言う。
「でもさー…俺まだ２３だし。結婚だってまだ早いくらいじゃない？」
佳菜と結婚して一年半。Aとは…三ヶ月くらいかな。
「とにかく。一度国民の声をお聞きください。本日はそのための公務をいくつかご用意しました。」
「え。」
思いがけない展開に目を丸くする。
「Aさまもご不在ですし、お寂しい気持ちを忘れるためにしばらくお仕事に勤しんでいただきます。」
「えぇ！」
決定事項です。と言われてまじかと思う。
だけど今のつらい状況をいったん忘れて公務に励むのも一つの過ごし方かな、とすぐに思い直す。
「まずは早速今日の午後から佳菜子さまと視察へ行っていただきます。」
「え、佳菜と？」
珍しい名前が出てきてびっくりした。
夫婦揃って…なんてなかなかないし、外出の公務自体が久しぶりだ。
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鹿(プロフ) - yukiさん» 本当ですか？！うれしいです！！ひとつ、里帰りする話でも書きたいなーと思ったのですが、すんごい長くなりそうで今だ執筆に至っておりません(笑)ファンタジーは設定を気軽に無視できるので、書いてて楽しいです！ (2022年1月1日 8時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - このシリーズが、大好きです。番外編とかあったら読みたいです。 (2021年12月30日 23時) (レス) id: e391a6e98e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 私もリアルタイムで見てました＼(^o^)／ノーミスしてさらにその上の事をしないと上位にはいけませんね。ジャンプを後半に持ってきたり、繋ぎも大事何だなーと思いました。でもやっぱり羽生さんは別格だ(笑) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 女子フリー、みんなの頑張りに涙が滲みました。バンクーバー五輪の代表選考で中野友加里さんとあっこちゃんとの勝負を思い出しました。うう〜、本当に２枠しかないの？辛いですね〜。２位の２枠目は坂本さんが優位かな、とは思います。さっとん、本当におめでとう！！ (2017年12月23日 23時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 羽生さん。今年の運勢、健康面あまり良くないんですよね。来年頑張って欲しいですね(・∀・)全日本はたぶん…チラ見かな(笑)女子は気になりますね！！狐さんの正体、かなり先になりそう？！ (2017年12月21日 16時) (レス) id: 5b18a5bb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2017年11月18日 0時
