甘えたがり ページ3
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仕事終わりに良平さんの家にお邪魔して、料理が出来るのを待っている。私も料理をしない訳じゃないし、よく一緒に作るけれど、こうして作ってもらうのもいいなあ、なんて思ったりする。
とはいえ、1人で時間を持て余してしまって、キッチンを覗けば何かを炒めてる良平さん。後ろから腰に手をまわして。
「ふっ、なに、どしたの」
『んー、?』
「暇になっちゃったの?(笑)」
『へへ、うん(笑)』
「お、じゃあ手伝うか?」
『え、んー、ええー?』
「ははっ、嫌そう(笑)」
『今度。今度私が作る』
「はいはい(笑)、楽しみにしてる」
そんなことを言いながら、彼は私に抱きつかれても、料理の手は止めず。背中越しから覗けば美味しそうなものが出来上がりつつある。
「A、油飛ぶよ?」
『うーん、』
「え(笑)動く気ないじゃん(笑)」
『動きづらい?』
「そりゃあ(笑)」
『あははっ、』
「ほら、あっちで待ってなって」
『んー、』
「あー、もうじゃあ、ほら、」
そう言われて腰に回していた手を解かれたと思えば、良平さんの前に立っていて、後ろから手が伸びてくる。
「はい、これ持って」
『あれ、』
「じゃあ、Aさん、それ炒めてもらってー、」
『ねえ!(笑)』
「ふははっ、離れないAが悪い」
『するけどー、(笑)』
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作者名:シカク | 作成日時:2021年12月1日 20時