おはよう ページ2
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ぱち、と目を開ければ一瞬普段と違う雰囲気に戸惑って、覚醒していくほど見慣れた天井と部屋が目に入ってくる。隣には良平さんがまだ眠っていて、体を彼の方に横に向ける。
ゆっくりと寝息を立てる表情を見つめながら、指先で頬に触れてみれば。
「…………ん、…んっ、Aー、?」
『あ、ごめん(笑)起こした?』
「……起こした、んだろ、」
『あははっ、』
「ん、なんじ、?」
『7時、ごめん、寝てて?(笑)』
「んーーっ、もう出んの?」
『まだだよ』
「おれも、まだ、、だから、」
『んー?(笑)わあっ?』
「A」
『ん?』
「おやすみ」
『ふはっ、おやすみ』
まだ半分くらいしか目が空いてない状態で、しばらく会話したと思えば、腰に手をぎゅっと回されて。そのまま彼の胸に顔を埋めて、もう一度目を閉じた。
「Aー?」
『ん、んっ、……あ、』
名前を呼ばれているような気がして、目を開ければ、こちらを見て笑っている良平さん。あれ、ちょっと前と立場が逆転してる、?
「ちゃんと二度寝したね?」
『んーっ、うん、』
「もう準備しなきゃじゃないの」
髪の毛をふわっと、撫でられながら、ゆったり話されるのが心地よくて、もう一度寝てしまいそうになる。
『んー、おき、る』
「起きれるー?(笑)」
『おきれるよ、』
「目開いてないけど(笑)」
『ん!おはよう』
「ははっ、おはよ(笑)」
目を開いて合わせれば、いつもの顔で笑われて。好きだなあ、なんて表情を見つめながら思って。
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作者名:シカク | 作成日時:2021年12月1日 20時