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なんて、聞けるはずもなく。
ナムジュン先生についていくと、倉庫と書かれた小さい小部屋に入って行って。
NJ「助かるよ、1限目は数学でしょ?ちょっとプリントもっていってほしいんだ」
ああ、たまたま1限目のクラスの私が通りすがったから
ついでに持って行ってもらおうとしてただけね。
や、普通そうだよチャ・A。
意図して声かけるような、そんな人じゃないもん。
少し、がっくりとした私の心の声なんて、伝わるわけもなく。
『わかりました』
NJ「ん、じゃあこれ。頼むね?」
振り返ったナムジュン先生が手に持っていたプリントを掴むと
ナムジュン先生の手が大きいからか、プリントの上で、チョンって指が触れ合った。
それにドキッとした私の手が緩んで
バサバサバサ!!!と床にプリントが散らばった。
『ご、めんなさ!!』
NJ「あ、ごめん!もう少しちゃんと握っとけばよかったよ」
『いえ、私の握力が弱すぎます』
NJ「あははっ、チャさんは面白いね」
狭い倉庫、しゃがみ込んだら、なんか、すぐそばにナムジュン先生が居て。
その環境にも、ドキドキして
この鼓動が聞こえないか、それにもドキドキして。
ふと、プリントを拾うために床に向けていた視線をあげると
バチッとナムジュン先生と目が合って。
そしたらナムジュン先生が
NJ「チャさん、俺のこと、気になる?」
って、
は?え?何事?
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作者名:uri | 作成日時:2023年5月17日 0時