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「ああ、キム先生。ちょうどよかった。皆さん、副担任になるキム・ナムジュン先生です」
いつの間に教室に入ってきていたのかはわからないけれど、
キム・ナムジュン先生と呼ばれて、
担任の先生から紹介を受けたイケメンは
長い脚で教壇のほうまで歩いていくと
「失礼、遮ってしまって。皆さん、1年間よろしくお願いします。チャさんも、ね?」
って、まだ立ちっぱなしだった私の方を向いて
そのかわいいえくぼを出して、笑った。
ずきゅん。
さっきまで私が注目を浴びて、恥ずかしかったはずなのに
そんなものは、すんっとどこかに飛んで行ってしまった。
私が恋に落ちるまで、すごく容易いことだった。
「チャさん、だっけ。自己紹介噛んでた」
『えっと、誰でしょうか』
初めての教室での、初めての昼休み。
ご飯食べた後に、話しかけてきた一人の男の子。
JM「俺、ジミンって言うんだ。よろしくね」
男の子ってだけで多少は警戒したんだけど
ちゃんと顔みたら。そのなんとも優しそうな目元に
すっと、肩の力が抜けたような気がした。
『ジミン、ね?よろしく』
『あ、ちなみに噛んだのは忘れてもらえると助かる』
JM「Aって呼んでもいい?いや、それがあったから話しかけてみようと思ったから忘れないよ」
って、にって笑ったジミン。
こいつ、さては、あざといな。
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作者名:uri | 作成日時:2023年5月17日 0時