青い花 番外編

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Aside



貴｢起きて｣


隣で眠る彼の髪をわしゃわしゃとわざと雑に撫でる。
んんー、と寝返りをうって目を開けて
ふにゃりと笑う。

海｢…んふ、おはよ｣

ほら、起きた。
こうすると絶対起きる


貴｢おはよ、仕事だよ｣
海｢起こして｣
貴｢重たいからいや｣
海｢引きずり込むつもりだったのに｣
貴｢だったら尚更いや、いいから起きて｣
海｢つまんなーい｣

そう言いながら起き上がって
顔を洗いに行く後ろ姿に呼びかけた。

貴｢ご飯できてるからね｣
海｢ふぁい｣

欠伸をしながら返事…
またポケモンしてたなあれは。

海｢食べていい？｣
貴｢いいよ、食べよう｣
海｢いただきます｣

2人で黙々とご飯を食べる
チラッと何気なく向かいを見てみると


髪が角みたいに2ヶ所跳ね上がったまま。

……見事な寝癖だこと。


貴｢…鏡見た？｣
海｢え？｣
貴｢頭、角生えてるよ｣
海｢まじ。あとで直さなきゃ｣


2人でごちそうさま、と言ってから
食器を片付けてお互い準備を始めた。


海｢今日、窪田くんと久しぶりに会うなぁ｣
貴｢嬉しそうだね｣
海｢好きだもん、あの人｣
貴｢なんとなくミステリアスだよね｣
海｢たしかに｣









貴｢…あ、そんな場合じゃなかった、行こう｣
海｢はーい｣
貴｢忘れ物はないよね？｣
海｢うん｣
貴｢よし、じゃあ鍵閉めるね｣



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