抜けられない/志麻 ページ21
「何をそんなに怒ってるん、A」
「…別に怒ってない」
私はあまりにも美しい容姿を持つ目の前の青年をじとーっと見つめた。
定期テストまで残り1週間をきり、近所の喫茶店で勉強をしていた時にこの男は当たり前のように現れた。
誰かと一緒に勉強をすると集中できないタイプだからあえて一人で来たのに…
「ていうか何で私がここにいるって知ってたの」
「おばさんから聞いた。ひどいやんA、今日はお前と勉強する気満々やったのに何勝手に一人で来てるん」
別に約束をしていたわけじゃないから勝手も何もないと思うんだけど、なんて言ったら大変なことになりそうだから言わないけど。
志麻とは家が隣でよく言う幼馴染というやつだ。
小さい頃はよく二人で遊んでいたが年が増すにつれ距離も離れていき
ｰｰというような関係になりたかった。
実際には私がどんなに彼から離れようとしても彼がそれを許さないのだ。志麻はその人間離れした容姿からかとにかく周囲の女子を虜にしており、幼馴染というだけで目の敵にされるこっちからすればたまったもんじゃない。
だから志麻とは距離を置きたかったのに。この幼馴染なんて肩書きも全て捨ててしまいたいのに。
志麻は何故か知らないがとにかく私と行動を共にしたがる。学校では休み時間もグループワークも全て一緒。付き合っている訳でもないのにそこまで私に固執する理由が分からない。
他にもまだまだある。例えば…
と、その時、入口から数人の男子の姿が見えた。そこには私と同じクラスの人もいて、目が合う。
が、すぐに真っ青な顔をして逸らされた。
…またか。もう慣れたが寂しいことに変わりはない。幼馴染の顔を見ると機嫌がいいのかやけにニコニコとした笑顔になっている。しかし私はその理由が分かっている。
「志麻、絶対にあの人に何かしたでしょ、いい加減にしてくれない？」
「えーひどいわぁA。悪いのはアイツなんやで？アイツ、Aのこと狙ってたから」
そんな訳ないだろう、と思う。あの人と話したのは1回だけ。それも業務連絡。私に気があるとは到底思えなかった。
あの人と話した時、隣に志麻がいた。…恐ろしい形相で睨みつけながら。
私と話した人は皆私に好意を持っている、だなんて偏見も良いところだ。
それが嫌で嫌でたまらないが一体どうしたらこの異常な束縛から抜けられるのだろう。
考えても答えなんて出ないことは明らかなのにそれでも考えてしまう私はきっと愚か者だ。
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可愛い後輩ちゃん - なるちゃんの口調そっくりすぎるwwwww🍥🍥 (2022年3月27日 13時) (
レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - まふまふさんの監禁系お願いします！ (2022年2月13日 11時) (レス) @page25 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - リクエストです、坂田さんの閉じ込める系お願いします (2020年7月6日 21時) (レス) id: fc0fb56c2a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空@リス(プロフ) - いきなりですがリクエスト失礼します、志麻さんで服従系ヤンデレをお願いします！！ (2019年7月28日 6時) (レス) id: 9910aa95ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きゃらめるさん» 承りました!!元々、まふまふさん視点は考えてはいたのですが、都合上、本編に載せることが出来なかったので、載せる機会を与えてくださりありがとうございます…!!のろのろ更新ですが、精一杯頑張りますので、宜しければまた見て下さると嬉しいです〜!! (2019年2月14日 0時) (レス) id: 54c8766224 (このIDを非表示/違反報告)
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