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「ケンカじゃねぇと楽しくねぇか?」
蘇枋くんから貰ったたい焼きを頬張っていると、柊さんが桜くんにそんな質問を。
桜くん、考え事でもしてたのかな。
「気持ちがわからんでもないがな、オレたちも昔はそうだったし。
けどよ…“言葉”を交わしたり、必要としたりされたり。
そういうことも、なかなか楽しいもんだぞ」
柊さんとの会話を聞いてて思ったけど、桜くんはだいぶケンカが好きなんだね。
きっと強いんだろうな、なんて思いながら最後の一口を放り込む。
___「ぶっさいくな犬だな」
「ちょ桜さん!」
少し歩くと見えて来たのは、飲み屋街ととある高架。
桜くんの言葉を聞いて、楡井くんは慌てたように周りを見回した。
楡井くんの言う通り、この高架の先は別のチームのシマであり、今わたしたちがいる場所がまさにシマの境である。
「この先のシマを仕切っているチームの名は
__“力”の絶対信仰、獅子頭連」
「ふーん 力の絶対信仰…
いいね、そういうの好きだぜ」
“力の絶対信仰”って…きっと強いことだけが正義なんだろうな。
梅宮さんたちは昔やりあったことがある、って言ってたけど…どんな奴らなんだろうか。
そんなことを考えていると、高架の向こう側から「待てゴラァ!」と聞こえた。
「三中の制服!?そんなところでなにやってる!!はやくこっちに来い!!」
「ああ、うしろ…!」
楡井くんの声を聞き中学生の子の後ろを見ると、鮮やかなオレンジのスカジャンを身につけた男3人が見えた。
…あれが、獅子頭連。
いかにも不良って感じ。
その時ガッ、と男の子がつまずくのが見え、
___考えるよりも先に、体が動いていた。
男の子の元まで走り左手を引いて抱き寄せ、頭を打たないよう後頭部に手を添えて受け身を取る。
…と、同時に。
「…おいテメー邪魔なんだよ」
「………」
「な…っ、なんてことを…」
「…お前らは、大丈夫か」
『もちろん。ありがとう桜くん』
先程まで男の子を追いかけ回していた男は、桜くんと杉下の蹴りによって完全に伸びていた。
「あ、相手のシマでこちらから手を出すなんて…」
「なに言ってやがる。こいつが身内なら…__」
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時雨。(プロフ) - るしなさん» わーーーありがとうございます!!書き方たくさん試行錯誤してるのでうれしいです( ; ; )♡ (10月27日 19時) (
レス) id: 750e46a124 (このIDを非表示/違反報告)
るしな(プロフ) - 素晴らしい作品に出会ってしまったのでコメントせずにはいられない!!すごく私好みのお話で、文章の書き方もお上手でとても読みやすいです!!更新楽しみにしてます! (10月26日 22時) (
レス) @page17 id: a2e86ee27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨。 | 作成日時:2025年10月3日 18時


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