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***
「おらぁ
「梅宮だ」
「隣のは柊か?」
「あれが来栖だな」
扉を開けた瞬間、大量の獅子頭連が目に入る。
前の椅子を叩いたり物を投げたり椅子の上に立ったり、“治安が悪い”を具現化したような光景だ。
「なるほどなるほど。
確かにこれは…猛獣の“檻”だ」
風鈴とは雰囲気が全然違うな。
「さぁみんな!!
楽しい楽しいタイマン勝負のはじまりだよ!」
兎耳山のその言葉を皮切りに、
会場全体がワァァァと歓声で包まれる。
梅宮さんは“お前たちの勝ち負けは勘定には入らないから気楽に行ってこい”と言ってくれたけど…
「ふざけんな。勘定に入ろうが入らなかろうが
負ける気なんてさらさらねぇ」
「だね!」
真っ直ぐと、前を向いてそう言った桜くんの言葉に蘇枋くんも同意する。
はぁーっ、と感嘆の声を上げた楡井くん。
「だってよ」
「つくづく頼もしいね!」
…梅宮さん、うれしそうだ。
いい後輩たちばかりでよかった、本当に。
最初のタイマンは杉下からだそう。
「おい
お前とはまだ決着ついてねーんだ
だが…こんなダセーやつらに負けるヤツなんかとは二度とやりたくねぇ」
「…」
「おい!聞いてんのか!!負けんなよって言ってんだよ」
杉下は桜くんの言葉をフル無視してステージへと上っていった。
桜くんなりのエールだよね、あれ。
不器用だなぁ。
「有馬雪也…かなりのパワータイプのようです。
一撃であばらを数本折ったことがある!?」
㊙︎ノートを取り出し、おそらくそれに書いてあるであろう言葉を読み上げる楡井くん。
それは御生憎様だ__
「杉下君も同じようなもんだしいいんじゃない?」
「いやいや…一緒にするのはかわいそうだ」
「え?」
___相手が格上のパワータイプだなんて。
「おい梅宮どうしたんだ!」
有馬の声を聞き すぐにこちらへ視線を移した杉下。
その一瞬の隙で 有馬は杉下の顔面へ拳を入れた。
杉下が梅宮さんを慕ってることを知ってて利用したのだろう。
「さんだ…」
『…流石だね、杉下は』
殴られたにも関わらず体幹がブレることの無い彼を見て、思わずぽつりと言葉を零す。
杉下は相手の腕を掴みドゴッと大きな音を立てて 有馬の顔面を地面へと叩きつけた。
「梅宮“さん”だ。馬鹿が」
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時雨。(プロフ) - るしなさん» わーーーありがとうございます!!書き方たくさん試行錯誤してるのでうれしいです( ; ; )♡ (10月27日 19時) (
レス) id: 750e46a124 (このIDを非表示/違反報告)
るしな(プロフ) - 素晴らしい作品に出会ってしまったのでコメントせずにはいられない!!すごく私好みのお話で、文章の書き方もお上手でとても読みやすいです!!更新楽しみにしてます! (10月26日 22時) (
レス) @page17 id: a2e86ee27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨。 | 作成日時:2025年10月3日 18時


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