赤×桃 ページ46
朝起きてもなんかスッキリしなくて、
ボーッとしたまま、学校へ向かった。
緑「おはよー」
青「おはよ」
桃「おはよ、昨日大丈夫やった?」
青「ん?大丈夫やで?」
望、心配してくれてたんや。
青「二人とも優しいよな」
緑「そんなでもないで?」
桃「元気なかったから気になっただけやんな」
でも気にかけてくれたんやろ?
ってなんで喜んでんの。意味分からん。
緑「流星、今日も寄ってく?しげん家」
青「あ、あぁ、せやね」
しげが心配なのは変わらない。
けどなぜか気分が上がらない。
そのまま放課後になってしまった。
緑「流星珍しいな、今日1回も寝てへんやろ?」
そうやっけ?
考え事してたから気づかんかった。
桃「なんかおかしいでー?笑」
緑「ほんまいつもと違う流星や笑」
青「普通やろ笑」
自分でも違うことくらい分かってるわ。
けど分からへんもん。
緑「ほんまなんかあるんやったら話してな?」
桃「せやで。俺らずっと一緒に過ごしてきた友達なんやしさ。気遣わんでええから」
友達、か。
そうやんな。
友達やで。友達。望も神ちゃんもしげも友達。
俺はなにを期待してたん?
桃「流星?」
青「…ごめん。ちょっと腹いたなってきたから帰るわ」
緑「え、ちょ、流星!」
俺はその場を離れた。
やっと気づいたわ。なんで元気無かったんか。
でもこんなん思ったらあかん。
腹痛いなんてもちろん嘘で、望たちから離れてから走って家まで帰って、そのままベッドにダイブした。
青「…アホや」
あんな二人のこと応援してたやんか。
なんで今さら?
辞めてや。こんなん迷惑なだけやで。
でも1回気づいてしまったらもう取り戻せない。
そして俺は次の日、初めて学校を休んだ。
理由は体調不良。
別に全然体調悪ないけど。
青「…なにやってんねやろ」
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作者名:・み・ | 作成日時:2019年5月22日 12時