赤×桃 ページ23
青「神ちゃん…？」
緑「振られんのが怖い？嫌われんのが怖い？アホやないの」
青「神ちゃん！」
緑「のんちゃんはしげが好きなんやろ？
しげのこと幸せにしたいんやないの？
なのになんで逃げてんねん。
そんなん傷つきたくない自分を守ってるだけやろ。
そんな奴は好きな人守ることもできひん。絶対無理や。」
青「神ちゃんあかんて！」
緑「そんな中途半端な考えならはよ諦めた方がいいで。」
青「いい加減にしろや！」
緑「けど！それでも！…のんちゃんは好きなんやろ？
諦めきれないんやろ？
付き合ってる人いるとか、のんちゃんのこと嫌いとか、そんなん言われたって好きなんやろ？
やったら…気のすむまで自分の気持ち伝えてこいよ」
そうや。俺はただ自分が傷つきたくなくて、自分を守り続けてきた。
しげになにがあったのかは分からない。
でも俺がしげのこと好きな気持ちは変わらない。
それなら伝え続けたらええことやん。
なんでそんな簡単なことに気づかんかったんや。
緑「ごめんなのんちゃん。きつい言い方して…」
桃「いや、神ちゃんのおかげで目覚めたわ。俺なにしてたんやろ。」
もう一回。探そう。
しげに伝えるんや。伝え続ける。
好きでいることは自由やろ？
なら俺は自分の力でしげを取り戻す。
桃「ほんまにありがとう、流星、神ちゃん」
青「びっくりしたわ神ちゃん…」
緑「ごめん。
やってのんちゃんの泣いてるとこ見たくないねん。
二人で笑っててほしいねん。」
神ちゃんの目も若干潤んでいた。
桃「俺、納得するまでしげのこと諦めへん」
緑「応援してるで。」
青「しんどなったらまた言うてな」
その日からまた、しげの家に通う日々が続いた。
でも、朝から晩までいても、しげは帰ってこなかった。
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年5月22日 12時
