スリールドランジュ ページ7
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(side ORANGE)
桐「しげー」
重「ん？」
桐「…お、ごめん姫さん寝てんのか」
重「どした？」
桐「いや、急ぎちゃうし後にするわ」
重「ええよ、後回しにしたん気付いたらまたコイツ気ぃ遣いよる」
桐「…それもそうやな」
誰にも相談せず、ああ、みんなのおるとこで寝んほうがいいか、ってひとりで勝手に納得してしもてマネージャーの車で寝だす未来は、見えなくもない。
まあ彼氏が言うなら、としげの肩で眠る姫さんをそのままに楽屋で仕事の話をしてたら、揚々とやってきたなで肩が嬉しそうな顔して姫さんの顔を覗き込んだ。
濱「あ、天使が寝てんなあ」
中「起こすなよ。しげに怒られんで」
濱「起こしませんー、今日も可愛ええな」
中「ほんまに言葉通り天使みたいやわ」
重「せやろ」
せやろ、なんて堂々と言うあたり、相変わらず今日も溺愛。
とはいえ、俺らが姫さんのことを「天使」と称するのと、しげが「天使」に共感するのはなんだか違うもののような気もしてて。
桐「しげってさ、結構マジで姫さんのこと天使やと思ってるよな？」
重「…こんなんどう見ても天使やろ？」
桐「んふ、いや、そうなんやけど。天使みたいやな、とかじゃなくて、天使やと思ってるやんホンマの」
重「思てる」
濱「ヒトじゃなくてってこと？」
中「ヒト科天使目とかじゃなくて、天使科天使目なんやろ」
桐「そうそう、天使そのものやと認識してる節あるよな」
重「まあ、掴んどかんと飛んでいくかもせんからな」
中「行かへんのよw」
このへんに真っ白の羽根が、って姫さんの背中を擦るのが冗談なのかはたまた本気なのか、それはしげにしか分からへんけど。
でも割と、本気で天使やと思っててもおかしくないなとこっちが思ってしまうくらいには、神聖視してる気がする。
っていう話を、こないだちょうど姫さんと2人で楽屋にいた時に話して。
一連のくだりを聞いた後にものすごい嬉しそうに笑う顔がそれこそ本物の天使みたいやったから、思わずスマホのカメラに納めた。
桐「見てしげ、こないだの姫さん。可愛いの撮れてるやろ」
重「…これ照史が撮ったん？」
桐「ん、せやで」
重「俺の話してたやろ、この時」
桐「……ん？」
重「俺にしか見せへん顔しとる」
桐「……ちょっと怖いまであるわ」
重「ふは、もう20年近く一緒におんねん」
から、件の彼氏に見せてみたんやけど、ごっついマウント取られたわ。笑
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竜胆(プロフ) - Snowさん» いつもありがとうございます、更新遅くなることが度々ございますが、また楽しんでいただけますと幸いでございます。更新頑張ります、ありがとうございます！ (5月21日 3時) (
レス) id: 66c4379bf6 (このIDを非表示/違反報告)
Snow(プロフ) - 竜胆さん» いつも更新されるたび、読ませてもらってます！更新頑張ってください (5月4日 6時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - ゆめちゃんさん» いつもありがとうございます、感想嬉しいです。さようでございましたか、リクエストお応え出来ていたようで何よりでございます。桃とミルクも気に入って頂けて嬉しい限りです、また楽しんでいただけますよう精進いたします。 (2月2日 0時) (レス) id: 66c4379bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめちゃん(プロフ) - また今度、桃と白または緑と白のお話書いて下さい。 (1月26日 12時) (レス) id: 90368d297b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめちゃん(プロフ) - いつも楽しくお話を、読ませていただいております。以前、桃と白のちょっとラブのお話を書いて下さいとリクエストして、すぐにお話を書いてくださった事がありました。うれしかったです。今回のこのお話すごく好きです。ニヤニヤしながら何度も読んでいます。 (1月26日 12時) (レス) @page18 id: 90368d297b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆
| 作成日時：2025年1月1日 2時
