-11 ページ23
.
(side WHITE)
お風呂上がりのはるきを皆で囲んで、お別れの時間を間近にして今日一日の振り返り。
見知らぬ大人に囲まれて、泣かへんかっただけでもすごいのに、笑い合って一緒に時間を楽しめるなんて、それだけではるきは100点やけどね。
桐「はるき今日いっぱい遊んだけど、何を憶えてますか?」
神「今日何した?」
自転車?の問い掛けにはにかみながらはるきが頷いて。
補助輪なしで乗れるようにって、最後にはもう手伝い無しでひとりで走れてたらしいし、子供の成長ってすごい。
えらいなあ、って改めて伝えるとふんわりと染まる頬が可愛くて、また頬を撫で回した。
桐「今日はるきから見て1番いいパパは誰でしたか?」
中「誰が良かった?」
この時間だけのママは私ひとりやし、競り合う相手もいなくてただはるきを膝に乗せてほっぺた触りながら最後のコミュニケーション。
今日一日の総括を含めてのパパ1位は、はるきのご指名で淳太くんに決まって。
すぐさま後ろから濱ちゃんの抗議の声が飛ぶ。
めちゃくちゃ自信あったんやな、残念にな。
自転車教えてカメラも回してお風呂も入って、濱ちゃんもえらかったよな、って振り向くと不満そうな顔しながら笑ってた。
神「ヒジおじさん面白かった?」
「油断してたらな、また来るからな」
中「せやで、これからヒジついたら俺行くからな」
夕食のときを思い出させるようにヒジおじさんのポーズを取った淳太くんに、くふくふ笑うはるきが可愛くて。
もちもちの肌を抱きしめていれば後ろから嘘泣きが聞こえる。
桐「なんか泣いてるわ」
「はるき慰めてあげて」
はるきの身体を離してソファへ持ち上げれば、よじ登ったはるきが濱ちゃんの頭をちょんちょんと撫でて。
その仕草も可愛いし、へにゃんって笑顔になる濱ちゃんもかわいい。
もうそろそろか、って時計を見た19:50。
インターホンが鳴って、はるきが玄関へ。
扉を開けた向こうには綺麗なお母さんが待ってくださってて、今度は全員ではるきの帰り支度。
最後に玄関でみんなとハグをして、もちろんヒジおじさんも忘れずに。
何度もこっちを振り返って手を振るはるきの姿を目に焼きつけるように、後ろ姿が見えなくなるまで手を振った。
小「次2時間後にまた来るらしいけど?」
桐「次ね、2時間後に68歳のおじいちゃんが来ます」
「しんどいわ」
はるきくんが健やかに幸せに育ちますように。
.
959人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜由 - 楽しく読まさせて頂いてます。イブとクリスマスのお話が読みたいです。イブはシゲとクリスマスはメンバーと一緒のお話。 (2022年12月23日 16時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» 亜由さん、コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです、丁度本日書いていたので書き上げる活力になりました。ありがとうございます、それとお待たせしたようですみません。またお時間のある際に覗きに来て頂けると喜びます。楽しんで頂けますと幸いです。 (2022年12月20日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。白と赤の日常のお話が読みたいです。 (2022年12月20日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:竜胆 | 作成日時:2022年11月17日 18時