私のパパとママ。 (ページ15)

今日:3 hit、昨日:34 hit、合計:176,050 hit

14話ページ15

Aside

翔北について救命医局に向かった。

緋「あ、Aじゃん。」

『お久しぶりです。』

緋「あんた身長伸びた？」

『緋山先生が低くなったんじゃないですか？』

緋「失礼ね！笑」

『それより、あの…』

緋「分かってる。おいで、」

そう言ってICUに向かった。

そして、ベッドにはパパが挿管されて寝ていた。

『救命、パパがこうなって静かになったでしょ？』

緋「よくわかってる。笑」

『でも…似合わないね。入院着も、挿管も。青色のスクラブに聴診器が一番似合ってる』

緋「そうよ、、、ほんとに…」

『心電図…一般人が見ても数値悪いって分かるくらい悪い。口の悪さと同じくらい。

でも…パパ、トロント行くのにこうなってどうするの？

新海先生が行っちゃうかもよ？

おばあちゃんのとこ行くなんて…許さないから。

まだ行ったらダメ。

私がフェローになったら指導してもらわないと…

口悪くてもいい。

無愛想でもいい。

死ななかったらいいの。

早く戻ってきて。

ママが…壊れるから。

もう1回。もう1回…聞かせて

A、医師なる気あるのか？って

パパがいないと…

私もママも無理だから…』

何が言いたいのかわかんないけど

パパに対する気持ち、全部言った。

いや、足りないけど。

でも…パパがいないと私が私じゃなくて…

落ち着かなかった。