傷弾の鳥【出水公平】 (ページ8)

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7話ページ8

Aside

第一次大規模侵攻から半年。

この侵攻を食い止めた《ボーダー》という組織が市民の支持の元、大きな箱のような建物を三門市のど真ん中に建てたらしい。

それほど都会でもないうえに、大規模侵攻の爪痕であらゆる建物が崩壊しているこの街では、その建物が異様に目立った。

『ボーダーか...。』

「なーにしけたツラしてんだ。」

『うわ、出水か。』

「うわってなんだ、うわって。」

そういって出水は、私の頭に自販機で買ったであろういちごオレを置いた。

私はいちごオレを受け取り、柵にもたれかかった体制から、真っ直ぐに立った。

大規模侵攻で襲われた私達の中学校を含む地域は警戒区域という場所に指定された。

ネイバーと呼ばれる化け物は、ボーダーの技術によって警戒区域内にしか出現しないようにしているため、現在私と出水が通ってる中学は三門市の中でも警戒区域に指定された場所から離れた場所に位置している。

『私ね、落ち着いたらボーダーに入隊しようと思うの。』

「ボーダーに入隊って...なんで？」

『今は義務教育ってこともあって学校に通えてるけど、高校に通うためには補助金だけじゃ厳しいと思うし、居候もずっとできるわけじゃないから...。』

「そっかー、じゃあ俺もボーダー入ろっかな。」

『出水はお金には困ってないでしょ？』

「Aだってお金だけが目的じゃねえだろ。俺はただ単にそういう戦闘とかに憧れがあるってのと、あとはお前が入るなら一緒にやるかってだけ。」

『ふーん、じゃあライバルだね。』

「やるからには蜂の巣にしてやる。」

『のぞむとこ。』

そして、言葉通り一年後

中学2年になって、私達はボーダーに入隊した

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一応設定はBBFに基づいて書いています

出水の入隊時期がボーダー設立1年後くらいなので、それに合わせて捏造しました

出水の入隊一年半後くらいには迅さんがS級に上がるのでそこらへんも少し考えていきたいですね

読んでくださっている全ての読者様に感謝を