傷弾の鳥【出水公平】 (ページ2)

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1話ページ2

Aside

一言で言えば、まるで夢のような光景だった
ただし天国という意味ではなく、地獄という意味でだが...

さっきまで眠くなるような授業をうけて、今日は帰ってからなにしようかな、晩御飯はなんだろう...と「日常」を考えていた。

しかし、天災というのは私たちが予期していないからこそ天災というのだろう。

本来ならば教室にいるはずの私たちは目の前の光景に泣き叫び、助けてという声すらままならないまま逃げていた。

私もその中の1人だった。生き残ろうと必死に逃げた。が、それは無駄な抵抗だったらしい。

大きな白い化け物は目のような部位をギョロリと動かして私達の方を見ると、足場を光線で粉々にした。

あたりは一瞬で瓦礫だらけになった。私は逃げ場を失った。

足はさっきの攻撃で動かなくなった。

どうせ追いつかれるから無駄だって考えたら頭も働かなくなっていった。

できれば死ぬ時は痛くないといいななんて返って冷静になりもした。

周りにクラスメイトはいない。

怪我人を背負って逃げるほど余裕がないことは分かっていたし、それで誰かを恨もうなんて考えなかった。

気づけば白い化け物は私の前にいた。

“さよなら、私の人生”

願わくば

「もうすこし、生きたかったなあ。」

痛みを覚悟して目を瞑ったとき

「馬鹿なこと言ってんじゃねえよ！」

手を引っ張って助けてくれたのは、「彼」だった。

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修正しました。

久々に1話見たら、なんか色々と恥ずかしくなった作者です。