【ONE PIECE】太陽に命を叫べ。 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:1,177 hit

第1話 ROMANCE DAWN 3 ページ4

『は？海兵？』

「そうじゃ！おまえはなるよな、A！」とニコニコと笑っているのはじぃちゃん。
じぃちゃんは海軍で働いているお偉いさんで、いつも海賊になるって言うルフィを怒っている。

久々に会ったかと思えば、私を来月から始まる新人海兵訓練に連れて行きたい、いや、むしろ参加するよな！と言ってきた。

…冗談じゃない。

ｶﾞｰﾌﾟ「ルフィは海賊やらなんやぬかしておるが、Aは海兵じゃよな！」

『いや、私も海賊になる』

ｶﾞｰﾌﾟ「そーかそーか！海賊に……海賊じゃとぉぉお！？」

じぃちゃんは私の脇に手を入れて高く持ち上げる。元々でかいじぃちゃんの高い高いは地獄。
地面が遠い。

『ひっ…』

ｶﾞｰﾌﾟ「赤髪に毒されよって…！！A、今からでも間に合う！海兵になるんじゃ！！」

今にも海まで投げ飛ばされそうな顔で私を見ている。

…どうにか誤魔化さないと、私は確実に海の藻屑となる。

『あ、あのさじぃちゃん、私は、海賊って言ってるけど、本当は世界中を見て回る、冒険者になりたいんだ、うん、そう、嘘言ってない』

ｶﾞｰﾌﾟ「冒険者…？」

『そ、そうそう。さっきのは、言葉を間違えただけなんだよな！！あはは…あははははは』

ｶﾞｰﾌﾟ「そうなのか！冒険者かぁ～！海兵じゃないのは残念だが…いい夢じゃな！！！」

なんとか納得してくれたようで、私の海兵訓練行きという地獄は免れた。

そのあと普通に「おれは海賊王になるー！」と言ったルフィはまたじぃちゃんにボコボコにされていた。