三橋の妹はお兄ちゃん似【今日から俺は！】 (ページ8)

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一通り終わって、帰ろうとするところで思い出した

私、今日お母さんからお使い頼まれてたんだった

お兄ちゃんは伊藤君と一緒に帰るっぽいし、私先に一人で帰ってよ

『お兄ちゃん！私用事あるから先に帰ってるね！』

三橋「おー。わかったけど変な輩に絡まれるなよ」

『うん、だいじょーぶ！バイバイ伊藤君、京子ちゃん、明美ちゃん！』

みんなに別れを告げてから成蘭高校をでる

近くのスーパーに寄って、お母さんに頼まれたものを買う

帰ろうとして商店街を通っていたら、路地裏から声が聞こえた

『……女の子の声だ』

ハッ！私のマブイ女子センサーが反応している！()

今行くぞー！！

「離して！や、やめなさいよ！」

わ、聖子ちゃんカットの可愛い女の子だ……

じゃなくて！助けないと！

買い物袋をその場に置き、聖子ちゃんカットの女の子の手を掴んでいる不届き者に飛び蹴りをかます

「ぐぇっ、」

「な、なんだお前！」

『ちょっと、こんな可愛い女の子に汚い手で触んないでくんない？弱いくせに』

女の子の側には転がってる男どもが三人

この子がやったのか……だから絡まれてる訳ね

私の煽りを聞いた不届き者はすぐに沸騰して、私に襲いかかってきた

『うわっ、』

実を言うと私はさっきの成蘭高校でやったケンカが初めてで、こういう実戦は初めてだった

さっきのは急所蹴っただけだしなぁ

ただ男どもは思ったよりも弱く、既に一人は伸ばし、もう一人は逃げていった

『ふぅ……大丈夫？』

「あ、うん、ありがとう！」

そう言って女の子はニコッと笑った

ウッッッ、可愛いッッッッ！！

理子「その制服、軟高よね？私は二年の赤坂理子！」

『あ、私は一年の三橋A！』

先輩だった……

『ほら、もう帰ろ？ここら辺治安悪らしいし、また襲われたら大変だよ』

理子「そうね。あ、私はこっちだから！バイバイ！」

『わかった。バイバイ！』

理子ちゃんと別れて私は買い物袋を取りに戻る

取る為にしゃがんだら、買い物袋が吹っ飛ばされた

……卵入って無くてよかった

「おーおー、随分派手にやられてんじゃねーか」

顔を上げると、さっきのやつが仲間を呼んできたのか目の前には十人近くの不良ども

……これ、ひょっとしてまずい状況？