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*
川上さんのライブを初めて見に行った日、
『来てくれた？まだ居るなら楽屋おいでよ』
それを既読にしてから、
今日まで読むことのなかったメッセージ。
ライブ会場に居たのに、川上さんに会うのが怖くて
もう帰ったと嘘を吐いた私のメッセージの続きには
『え、帰っちゃったの？！』
その文章の後ろには
泣き顔のスタンプが押されていた。
『あ、今朝いなかったのも寂しかった』
『どうして帰っちゃったの？』
『次は朝まで一緒にいたい』
『せめてメッセージくらい入れといてほしいなあ』
思い出したかのように、その日の朝、
姿を消していた私への言葉が続いていた。
そして既読にならないことをおかしく感じ始めた
川上さんのメッセージが少しずつ変化していく。
『今度いつ会える？』
『時間取れたら連絡していい？』
『スタジオにも行ってるけど最近全然見掛けないね』
『Aちゃん、傘忘れてるよ』
あの日、置き忘れたままの傘のことも書かれていた。
そこにはさっき話してくれた通りの
私を想ってくれている川上さんが居て、
そんなひとつひとつのメッセージに涙が溢れる。
『どうして見てくれないの？』
『仕事が忙しいだけ？じゃないよね？』
『もしかして俺のことはもう嫌いになった？』
『電話したけど繋がらなかったから
Aちゃんが作ってくれたデザイン、
今度使われることになりました』
あ、これは電話をもらった時の・・・。
約束したからちゃんと連絡してくれたんだ。
そして一番最後には
『順番間違えちゃったかもしれないけど、
Aちゃんのこと好きだから、あの日抱きました。
大好きだよ』
そんなメッセージが送られてきていた。
なんで今まで見なかったんだろう。
現実を知るのが怖くて
目を逸らして
傷つきたくなくて
逃げて
ちゃんと見ておけば、
こんなにも愛に溢れた言葉をくれる川上さんがいたのに。
まわり道なんてしなくて済んだのに。
時間を無駄にしなくても良かったのに。
「、ごめ、・・な、さい」
「俺の気持ち、分かってくれた？」
何度も大きくうんうんと頷いて
「それきりのつもりなんて全然なかった。
俺の気持ちは最初から変わってないから」
「っ、か、わか、みさ・・・」
ぽろぽろと涙が零れて声にならない。
「だからね、“ 洋 平 ” 」
「・・・う、っ、・・ひくっ、、よ、うへさ、・・」
「ふはっ、言えてないし笑」
*
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叢雲(プロフ) - かのんさん» 返信が届いていなかったようなので先程再チャレンジしてみました！ (2021年5月31日 20時) (
レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - そうだったんですか？こちらも受信履歴にはないですね。まだ続きがある楽しみを幸せに待ってます！ (2021年5月31日 0時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» 私もメッセージを返信させていただいたんですが送信箱に履歴が無くて...、返信は届いてますでしょうか？After話はもう少し続く予定ですのでそちらもお楽しみいただければ幸いです(^-^) (2021年5月30日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - メッセージ送信するも、その後なぜかエラーで開けず。2人のその後も気になってたので&の方で読めて嬉しかったです！必ず読ませていただきます！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» メッセージ送ってくださってありがとうございました(^-^)私も元のふたりに戻せて良かったなーと思っております。またお話を更新した際は読んでいただけると嬉しいです。 (2021年5月29日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2021年2月19日 23時
