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*yoohei side
オフを貰った当日。
無理矢理にでも彼女に会うと決めた俺は、
スタジオの予約もしていないのに
朝から彼女の会社のロビーで待機していた。
一切連絡がつかなくなってしまった彼女のことを考えると、
昼間や夜だと警戒して
このロビーを通らない可能性があるかもしれない。
だけど、会社勤めしてる人が出社する朝早くなら
ミュージシャンの俺が起きてるとは思わないだろうし
ましてや朝一で此処に居るとも思わないだろう。
ロビーにあるソファに座って、
窓の外をじっと見つめる。
流れるように揺れ動くスーツの人波。
その中に彼女を見つけて、
俺にはまるで気付く様子もなく歩く彼女に近づいた。
「Aちゃん！」
名前を呼ぶと同時にその腕を掴んだ。
「っ、、川、上、さん・・、」
彼女の髪は出会ったばかりの頃の
ひとつ縛りのひっつめ髪に戻っていた。
「ねえ、それがAちゃんの答え？」
「、、川上さん・・・、どう、して・・？」
呼び方も “川上” に戻ってる。
やっぱりそれが俺と寝た後に出した
Aちゃんの答えなのかな？って思って
もう望みすらないのかって思ったけど、
それでもしっかり彼女の口から聞かなくちゃ。
そうしなかったことで、
今こんな状況になってるんだし。
「どうしてなんて、それを聞きたいのは俺の方だよ。
なんで急に連絡取れなくなったの？」
「・・・」
「話がしたい。
仕事終わったら俺の部屋に来て」
「話なんて、ないです」
「Aちゃんになくても俺にはあるから。
どれだけ遅くなってもいい。待ってるから」
それだけ告げて踵を返すと
「わたしっ、、行きませんからっ！」
背後から聞こえたその言葉には
振り返らなかった。
彼女が来てくれるかどうかは分からない。
ある意味、そこは賭けになってしまうけど。
電話じゃなくて、
メッセージじゃなくて、
直接会いに来たことに、
彼女なら俺の真剣さに気付いてくれる。
そう思いたかった。
*
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叢雲(プロフ) - かのんさん» 返信が届いていなかったようなので先程再チャレンジしてみました！ (2021年5月31日 20時) (
レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - そうだったんですか？こちらも受信履歴にはないですね。まだ続きがある楽しみを幸せに待ってます！ (2021年5月31日 0時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» 私もメッセージを返信させていただいたんですが送信箱に履歴が無くて...、返信は届いてますでしょうか？After話はもう少し続く予定ですのでそちらもお楽しみいただければ幸いです(^-^) (2021年5月30日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - メッセージ送信するも、その後なぜかエラーで開けず。2人のその後も気になってたので&の方で読めて嬉しかったです！必ず読ませていただきます！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» メッセージ送ってくださってありがとうございました(^-^)私も元のふたりに戻せて良かったなーと思っております。またお話を更新した際は読んでいただけると嬉しいです。 (2021年5月29日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2021年2月19日 23時
