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結局いつものようにユンジョンハンはわたしの最寄駅で降りた。
数百円ではあるけれど、どうしてわたしの駅まで来るんだろう。なんの得もないのに。惚れさせるためだけにそんなことまでする？
自分の都合の良い考えがよぎって期待してしまいそうになる。期待したくない自分と、この人なら信じても、期待しても、いいんじゃないかっておもう自分との葛藤。
「ねえねえAちゃん」
『はい』
ぼーっと考え事をしてると呼ばれる名前。
「考え事？」
『そうですね』
「おれのことだね大変だなあモテるってのも」
まあ間違ってはないんだけど、ユンジョンハンのことを考えているのは。そう思って黙っているとユンジョンハンは驚いていた。
「え！？なに図星なの！？」
『自分で言ったくせに』
自分で言ったのに驚くユンジョンハンがおかしくて。
「ねえ、あした動物園でいいの？」
『どこか行きたいところあるんですか？』
「いや、Aちゃんアクティブじゃないじゃん、インドアじゃん」
『そうですね根っからの』
「動物園とか結構気合い入れて日中に出掛けるところだからさ」
『まあそれはたしかに』
「いいのかなって」
『たまにはいいとおもいます』
「じゃあ動物園ていっか。ミンギュなんか言ってた？」
『とても気合いが入ってました』
「さすがミンギュ！頼もしいな」
『わたしよりも気合いバッチリでした』
「Aちゃんも気合いいれて！」
『省エネ派なので…』
「ほんと憎たらしい口ばっかり叩いて！」
ぷりぷりとお母さんみたいな口調で言うユンジョンハンがおもしろくて笑ったわたしを見て、目を細めるユンジョンハン。
なんでこんな、やさしい顔するんだろう。
そう話しながら歩いていると家まではすぐで、今日はミンギュとも遭遇しなかった。
「じゃあAちゃん、また明日ね」
『はい』
「今日の夜連絡する」
『はい』
「あしたたのしみにしてるね」
『はい』
なんか言え、とわたしのおでこを小突いてきた。
『はい、たのしみにしてます』
棒読みで言ったわたしにユンジョンハンは笑っていたけど、満足そうに帰って行った。
信じてもいいのかな。
あした、たのしみだね。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
