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放課後、図書室で集まり。なにをこんな集まることがあるんだろうね、月２回も。まあいいんだけど、特になにもないし。
話が終わるとチョンくんがいつものように近付いてきたからなんとなく一緒に立ち上がって図書室を出たら。
図書室の前に腕を組んで不機嫌そうなユンジョンハンが立っていた。わたしとチョンくんを交互に見て、溜息をついた。
「連絡したんだけど」
え、全然見てなかった。スマホを開くとユンジョンハンから何件も連絡が来ていた。
「今日一緒にかえろ」
「今日図書委員のやつ？」
「図書室の前で待ってる」
「Aちゃん」
それと怒った顔のスタンプが届いていた。
『全然見てなかったですごめんなさい』
「……で、返事は？」
『返事？』
「一緒にかえろ」
『はい』
わたしの斜め後ろに立つチョンくんが気になったけど、拗ねたユンジョンハンを何故かほっとけなくてそう言ってしまった。
後ろを向くとなんとも言えない顔のチョンくん。
『じゃあねチョンくん、気をつけて』
「はい、キムさんも」
それだけ言ってチョンくんと別れてユンジョンハンと歩き出した。
まあ一緒に帰れなくてごめんねなんてチョンくんにわざわざ言うのもおかしな話だし。一緒に帰る約束をしてたわけでもないし他になにも言えなかったけど、ユンジョンハンはなんだか満足そうに見えた。
「３つのお願い、考えてくれた？」
『４つになってましたけど』
「ひとつは叶ったじゃん。あと３つでしょ」
『ひとつ叶うごとに永久に増やせる原理』
「おれだから許されるんだよ」
『理不尽！！』
「…でもAちゃんのお願いなら永久に叶えてあげてもいいよ」
『くせえ』
あはははとまた笑いながらわたしの肩をばしばし叩いている。
改札に入ってホームで少し待つと来る電車。当たり前だけどユンジョンハンは隣に座る。
「Aちゃんにはどんな攻撃も効かないね」
『防御力は高いので』
「ほんとにそう。攻撃力あるつもりだったんだけどなあ」
『わたしラスボスですね』
「レベル上げないとなあ」
そんな話をしていたら着くユンジョンハンの最寄駅。まあいつもの如く降りるはずもなくて。
『一応言っときますけど』
「降りない」
『…だろうと思いました』
なんでわざわざ自分の最寄駅の向こうまで来てくれるんだろう。交通費かけて。ああ、ダメ、期待したらダメ。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
