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「もう家見えたよ」
ユンジョンハンからメッセージが来たので、お弁当を別の鞄に詰めて玄関へ向かうとついてくるミンギュ。
『靴、これでいいかな？』
「かわいいとおもう」
靴を履いて、玄関に立つミンギュを見上げる。
『ミンギュ、』
「ん？」
『ミンギュは自慢の弟だよ！ずっと！』
「ヌナ……」
なんかさっきさらっとミンギュが恥ずかしいこと言ったからね。仕返し。目をうるうるさせるミンギュ。
『行ってくるね』
「なんかあったらすぐ連絡してね！？迷子になったらダメだよ！気を付けてね！」
『はいはい大丈夫だよありがとう』
ミンギュに手を振って家を出たらちょうど歩いてくるユンジョンハンが見えた。
わたしの近くまで来ると固まって動かないユンジョンハン。
『あのー…』
「あ、ごめん、行こっか」
わたしの方をあまり見ずに歩くユンジョンハン。そんなに変か、見るの嫌なほど。
『あの、そんなに変ですか』
「え」
『全くこっちを見ないのでそんなに変かなあと思って』
「いや、ちがくて」
可愛い、と消えそうな声で行ったユンジョンハンは多分照れていてさらに顔を反対側へ向けてしまった。
『ミンギュに言っておきます』
駅に着いて電車に乗り込んだけど、いつも話しかけてくるユンジョンハンが今日は無言。
何か怒らせたか。格好は変でないと言われたし、お弁当もちゃんと持って来たし、心当たらなさすぎる。
『怒ってるんですか』
「へ？」
『いつも話しかけてくるのに今日は怖い顔してるから』
「怒ってないよ」
『じゃあなんでそんな怖い顔してるんです』
「言わない」
『言ってくれないとわかりません』
「秘密なの！」
『ケチ！お弁当あげません』
「それはずるい…」
『じゃあなんで怒ってるんですか』
「怒ってません」
『じゃあなんで不機嫌なんですか』
「不機嫌でもないよ」
『じゃあなんですか』
「………Aちゃん、そのギャップはずるいよ」
『ギャップ？』
「こんな可愛いなんて、聞いてなくない？」
『知らんがな』
肩を竦めて両手を上げればいつも通り笑うユンジョンハン。
「そうだった、Aちゃんはそういう子だったよね」
気にしないでおこう、とユンジョンハンは言ったけど、一体なにを気にしないんだろう。わたしはどういう子なんだろう。
まあいっか。いつものユンジョンハンに戻ったから。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
