シンデレラグレイ ~TH&JK~ (ページ14)

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TH『なあ。聞いてもい？』

「やだって言ったら？」

TH『それでも聞くよ』

聞かれるだろうなとは思っていた。
昨日あんな光景を見て、今日普通に接するなんてまず難しいと思う。

TH『純粋なキスは俺が初めてだって、言ってたよな。あれは何？』

「あ、そこ？」

構えていた質問とは少しズレていたそれに思わず笑ってしまい、テヒョンは何だよと口を膨らませた。
ふざける空気ではないとわかっていながらも真面目に答えるのもなんかおかしくて

「わたしね、お金を稼ぐこと以外でキスをしたことがなかったから」

そう、極力重くならないように答えた。

案の定テヒョンの顔は歪んで、同時に哀れみのような表情まで窺える。

TH『俺お前のこともっと知りたい』

初めてあった日よりも何だか穏やかな表情と優しい目をしているテヒョン。

「教えてもいいよ。
好きな食べ物はメロンとラムネ。
好きな色は白。わたしって感じがするでしょ。
あとは……………

TH『ふざけんな』

・

TH『お前の家はどうなってんの？』