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42話 ページ46

本選の会場に行くと、すでにたくさんの人が集まっていた。木の葉の人だけでなく、他国の人も多い。この試験に注目が集まっているのがわかる。
特にサスケなんかは、うちはの生き残りとして注目の的だろう。

なんて考えながら、会場内を歩いていく。


先程火影様から連絡があり、始まる前に一度顔を出せと言うことだったので、火影様の観覧席まで向かう。

「火影様、お呼びでしょうか」
「おぉ、A…ようやく良くなったようで何よりだ」

火影様に声をかけると、優しく振り返った。

「いえ、それが…治りが遅くなるようなにやら仕込まれたようで、腹の傷が癒えていないのです。あぁ、もちろん、有事の際には動けます」
「よい、これだけ警備の忍が集まっておる…大きなことにはならん」


これだけの警備がいても困るような、大きな事件がこれから起こるんです。

喉から溢れ出そうなその言葉を言わないよう、ぐっと唇を噛み締めた。

「ところで、ナルトやサスケはどうじゃ?」
「えぇ、とてもいい子になりました」
「そうか……お前さんには苦労をかけたな。これまで大変だったじゃろう。あの子らがああして元気でいられるのは全てAのおかげじゃ。よく、頑張ってきた」


思わず泣きそうになってしまった。

火影様は、私がナルトを育てると決めた日から、ずっと私たちを想い、心配してくれていた。その事実が、ただただ嬉しかった。

「もう下がってよい…弟たちの応援に行ってやれ」

火影様からお許しが出た。しかし、私の足は動かなかった。

「顔が暗いな。どうかしたか?」
「…いえ、何も。」

火影様の優しい笑顔に罪悪感を抱きながら、頭を下げた。

「火影様、失礼します」

そうして、火影様のそばを離れる。
途中、どこかの里の影とすれ違ったが……何もなく観客席へとついた。


ナルトの試合の相手は日向ネジだ。あの白眼で有名な日向一族の子だ。

実力は十分。経験も十分。どう考えてもナルトが勝つのは難しい。だけど。


競技場には、すでに参加者たちが並んでいた。
どことなく不安げな表情のナルトたちは、サスケがいないことを心配しているようだ。

ナルトはしばらくキョロキョロと周りを見渡すと、私を見つけたようで、急に顔を明るくした。なにやらパクパクと口を動かしている。なにか伝えたいことがあるようだ。


(絶対かつってばよ)


強い人が相手でも気持ちは負けてないらしい。私も口を動かし、頑張ってと伝えれば、嬉しそうに親指を立てて応えていた

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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時

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