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プロローグ ページ1

「A......」


あたりはしんと静まり返っていた。


まるでこの世の中に少女と少年の二人しか存在しないような、甘いような、殺気立ったような、不思議な空気が永遠と流れていた。



「イタチ...行っちゃうんだね」

「....」


少女は尋ねた。少年は答えなかった。



「ごめん。一緒に行くって言ってあげられなくて。」


少女は笑っていた。少年は無表情だった。


「サスケのことは私に任せて。
大丈夫、あの子、私のこと姉さん姉さんって......とっても慕ってくれているのよ。
私がちゃんと『家族の代わり』になるからね。」

「......ナルトは」


少年は小さく尋ねた。
無表情なのに、今にも泣き出しそうな声だった。


「ナルトもちゃんと私が育てる。大丈夫、大丈夫。この里のことは私に任せて。」


少女の笑みに、少年はまた黙ってしまった。


「ねえ、イタチ......
私のこと、忘れてくれていいよ。
でも、このことだけは忘れないで。私は、あなたのこと、心から愛してる。あなたがどこにいても、何をしていても、絶対に変わらない。

あなたが無事でいて、あなたが幸せになってくれるのを心から祈っている人がいることを、決して忘れないで。」

「A......。すまない、本当にすまない。」

「謝らないでよ。大丈夫だよ」


少女はふわりと少年に抱きついた。いや、抱きついた、というよりも、抱きしめた、というべきか。
少年は動かなかった。


「イタチ、愛してる。」
「A、俺も......」


次の瞬間、静かに二人の影が重なった。

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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時

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