【歌い手×まどマギ】嘘。【まふまふ】

嘘35。 ページ38

兎にも角にも、怪我をどうにかしないと。

「まふくん、痛いかもしれないけどごめんね。」

久しぶりに変身した気がする。
ハンディキャップを歌ったら、青かった背中が綺麗な白い肌に戻っていく。

「痛い？大丈夫？」

「ん、大丈夫。」

まふくんが下を見たまま拳を差し出したので、
開くと中には数個のグリーフシード。

私のために、持ってきてくれたんだ。

受け取ってから、私は口を開いた。

「あのね。次から私、また、自分で戦いに行こうと思う。」

「……」

だんまり。

「まふくんが取ってきてくれるのも嬉しいんだけど、やっぱり、傷つく姿は見たくないの……」

「……」

だんまり。

「私、まふくんのこと、大好き。」

「……うん。」

あ、反応あり。

「僕も、好きだよ。
心配かけちゃって、ごめん。」

「ただ、1人で行かないで。僕も連れて行って。
何も出来ないとわかっていても、役に立てないとわかっていても、君のそばにいたいんだ。」

「離れてしまうと、もう会えない気がして。」

「だめかな？」

途切れ途切れに言葉が紡がれた。

「うん……！わかった。じゃあ、私は絶対にまふくんを守る！」

戦い続けることは酷なことかもしれないけど、
愛する人がいるなら、大丈夫。



絶対負けない。

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