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嘘34。 ページ37

あれから、定期的にまふくんは散歩をしている。

私は止めはしないけど、怖いな……

テレビでは近所の中学生が次々と衰弱死しているニュースを見た。

大丈夫、まふくんはきっと関係ない。
そう、信じたかった。

まふくんはいつも元気で、優しくて、気を遣ってくれている。

その優しさに甘えている罪悪感の反面、今の生活をとても自分が楽しんでいることに気がついた。

大好きな人がいて、毎日笑いあえる。

そんな日が、続けばよかったのに……

ーーーーーーーーーー
sideまふまふ

もう、誰かを傷つけることに慣れてしまった。
大切な人の為にするのであれば、怖くない。

ああ、今日もいい獲物が。

路地裏におびき寄せて、いつも通りにしようとした時だった。

背後から、何者かに背中を殴られる感触があった。

「いっ……」

痛っ……

すぐさまバットを取り出し、後ろの人間を殴る。
助けに来た別の魔法少女だったようだ。

運良くソウルジェムに当たり、後ろの子は倒れた。

そのまま正面の子の頭を殴り飛ばし、ソウルジェムを砕いた。

「いっ、たい……」

背中に重傷を負ったらしく、体が重い。

「よいっ、しょ、と」

グリーフシードがいつもの倍手に入ったんだ。
よかったじゃないか。

「A……待ってて……」

Aのため、帰らないと。

ーーーーーーーーーー
sideA

「ただいま……」

まふくんが帰ってきた。
でも様子が違う。

いつもなら、もっと元気なのに。

少し、歩き方もおかしい。

「まふくん、どうしたの?」

「うん、ちょっと怪我しちゃって。」

背中を指さしながら言ったので、服を捲ってみると、大きな青い痣ができていた。

「……。」

痛そう。

何で?

私のせい。

私のために、危険なことをして、怪我をした。


私が



願ったから?

人生を、


狂わせている?










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Noël(プロフ) - 菜々子さん» ご愛読ありがとうございます!返信遅くてごめんなさい!歌い手さんの小説はいっぱいあるのですが、まどマギの小説って少ないので、自分で書いてみました。これからもよろしくお願いします! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 8b64dfbffa (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - まどマギも歌い手さんも好きなので嬉しいです!! (2019年6月27日 13時) (レス) id: 68277ba8b3 (このIDを非表示/違反報告)
Noël(プロフ) - 甘歌@ラさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません!嘘を認めるか、互いに見て見ぬ振りか……。のろのろ更新ですが頑張ります! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 8b64dfbffa (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@ラ - まふくんを止めたいようなでもそしたら、、って思ってそれにいつかは魔女にって思うと凄く悲しくなりました。まどマギと歌い手って他には無い感じで良いですね!!遅くてもいいので無理をしない程度に更新頑張ってください!長文失礼しました。 (2019年4月30日 0時) (レス) id: a3c5be2b07 (このIDを非表示/違反報告)
Noël(プロフ) - ミリアンさん» 読んでいただきありがとうございます!ペースは落ちてしまいますが、更新頑張っていきます。 (2019年2月4日 16時) (レス) id: 8b64dfbffa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Noël | 作成日時:2018年11月30日 19時

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