仲違い2 ページ36
日和side
あの黒髪の子はもしかしてAくんの友達かな
?確か向こうに少し友達が居るって言ってたしね。
僕はAくんに気を遣って席を外した。
僕とジュンくんは入り口でAくんが出てくるのを待った。
結構待ったけど全くくる気配がない。
タッタッタッタッ
走る足音が聞こえてきてやっと帰ってきたと思ってみてみると、Aくんの友達だった。
僕たちには目もくれずそのまま走っていってしまった。
その子は走りながら目を擦っていたけど少し赤かったね。少し泣いたのかな
Aくんの友達が帰った以上もう話は終わってるはずなのに帰ってこないのはおかしい。
そんなに中は複雑じゃないけど、Aくんの方向音痴が発動して迷子になっていたらと思い、ジュンくんと探しにいった。
まずはAくんと別れた場所に行ってみた。
するとすぐにAくんは見つかった。
彼は壁にもたれかかりながら小さくなって泣いていた。
AくんとAくんの友達の反応を見るに、絶対に何かあったね
僕はAくんを刺激しないように優しく肩に手を置いて問いかけた。
日「どうして泣いてるか教えてほしいね」
貴『日和さっ、ぼくっ、ぼくっうぅぅ…」
日「ほら、おいで」
貴『んっ、ぜったい、てとらくんにきらわらた…。グスッ、てとらくんおこってたもん』
Aくんは僕の胸で大泣きした。僕は特に気の利いた言葉をかけれなかったけど、抱きしめてやったおかげで安心したせいか泣き止んでくれた。
小さい子供のように泣いた自分を見られて、少し恥ずかしそうにごめんなさいと謝られた。
日「Aくん、嫌われたって言ってたけど実際に嫌いって言われたの?」
貴『…言われてないけど、心の中では絶対そう思ってるもん』
日「僕は別に読心術を持ち合わせてるわけじゃないけど、Aくんは嫌われてないって断言できるね」
貴『どうしてですか?』
日「Aくんの友達も泣いてたからだね。彼も少なからず傷ついてるね。近いうちに彼とちゃんと話し合うといいね。」
貴『鉄虎くん、泣いてたんだ…。分かりました。今度ちゃんと話し合ってみます」
Aくんはしっかり立ち直ってくれたみたいだ。
本当にAくんは苦労が絶えないね。
巻き込まれるこっちの身にもなってほしいね!
でも、SSで優勝するにはAくんの不安も取り除かないとね!
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そぬん - Edenのことをもっと好きになりました!!Eden推しに…。とっても面白かったです!ありがとうございました!!! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 5ad600b11d (このIDを非表示/違反報告)
kurocona(プロフ) - コメント失礼します!メンバー加入ものとかそんなに見ないんですけど、感動して号泣しちゃいました( ; ; )素敵な作品ありがとうございます!!! (2020年4月24日 21時) (レス) id: d819764af0 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 今のところ次のお話は考えてないです。何か思いついたら書こうと思います。 (2020年4月4日 12時) (レス) id: baf5bfa04d (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 次のとか決まってないんですか? 宣伝してくれたら見ますけど? (2020年4月3日 23時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。修正しました! (2020年3月28日 20時) (レス) id: baf5bfa04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2020年3月6日 21時